倉橋島 火山(2019.3.29) - 芸予諸島山巡り[4/6]
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☆期日/天気/山行形式: 2019年3月29日/ 晴/ 市中ホテルベース山巡りの四日目 |
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倉橋島火山頂上岩頭のの展望 (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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<行動時間> 宿舎-広島駅[8:36]=(JR呉線広行 500円)=[9:30]呉/呉駅前[10:20]=(広電バス呉倉橋島線 本浦・桂浜温泉館行 780円)=[11:25]火山登山口バス停-旧道入口(11:26)-宇和木峠登山口(11:50/11:55)-四十二番大日如来(12:12)-五十番薬師如来(12:31)-火山登山道分岐(12:40 進入禁止表示)-倉橋火山(13:00/13:20)-鞍部駐車場下降点(13:21)-鞍部(13:28/35)-宇和木峠(14:11)-(14:35)火山登山口バス停[14:58]=(広電バス呉駅行 780円)=[15:58]JR呉駅[16:11]=(JR呉線 500円)=[17:04]広島-宿舎 ☆ルートの概況 JR呉線で呉駅まで行き、駅前バスターミナルから倉橋島 本浦・桂浜行きバスに乗り継ぎました。 町外れから海沿いの道を進んでゆくと造船所や船舶関連の工場が並んでいて、中には、潜水艦が間近かに見える所があったりしました。 この地域は対岸の江田島との組み合せで、我が国シー・パワーの最も重要な拠点になっていると思いました。 |
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工場街が終わると間もなく "警固屋" と言う "水軍" っぽい名の集落が続いたあと、ループ路で高度を上げた所に架かっている音戸大橋を渡って倉橋島に入りました。 倉橋島は大きな島で宇和木トンネルの先にある火山登山口バス停まで1時間近くもかかりました。 |
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バス停から少し戻った左側に登山口の看板が出ていて舗装路が分岐しています。 坂を曲がり登り、トンネルから出てきた道路の上に架かっている橋に差し掛かると行く手に火山が見えてきました。 山は小さいが山腹の所々に花崗岩の大岩が露出し、山頂直下には巨大なスラブの壁を巡らせている姿は "山椒は小粒でもピリリ" の例えのように良い格好です。 |
舗装路を道なりに回り登って行って旧道宇和木峠に着きました。 切通しの脇から左手に入ってゆく道は運動公園へ行くもので、分岐の石垣の上に幾つかの石仏が並べられていました。 (あとで調べたら道路工事の都合で一箇所にまとめられた32番から37番までの石仏だったそうです。) 火山への取り付きは峠手前の右側の石垣に付けられた石段で入り口に "火山遊歩道" の標識が立っていました。 |
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石段の向かい側には左のような道標とルート地図看板が立っていて、この登山道が古くからある倉橋八十八ヶ所巡り お大師道を利用したものであることを示しています。 |
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石段から左手へ僅か登った所で右手に回ってゆくと八十八ヶ所巡りの石仏が現れました。 |
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尾根の背を進んで少し平らになった所に四十番(十一面観音)がありました。 その横には野外ベンチが置かれ、良い休み場所になっています。 |
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これは四十四番(十一面観音)です。 |
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観音像の脇からか階段を上がると右手が開け、宇和木峠の向こう側の山の上にある運動公園が見えました。 |
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さらに進むと左手の視界が開け、海を隔てた東能美島が間近に見えるようになりました。 右手遠くには早瀬大橋が見えています。 |
道端には可憐なスミレが咲いていました。 |
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四十八番(十一面観音)は大岩の上に立っていてその横に立つと早瀬瀬戸が一望でした。 |
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五十番(薬師如来)からひと登りした所で間近になってきた頂上と対面しました。 尖った巨岩の天辺は左肩に前衛峰を擁し、僅か400m あまりの超低山とは思えない風格があります。 |
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大岩の縁に鉄柵を巡らせた展望所に着きました。 海の向こうの左側は東能美島で右側の倉橋島との海峡が早瀬瀬戸。 白塗りガーターの早瀬大橋が両者を繋いでいます。 遠くの方には前日登った江田島の古鷹山も見えているようでした。 小さな山なのに登って行く途中の景色がこんなに良いのは滅多にないと思いました。 |
僅かな鞍部から右下に分岐している道がありました。 入り口にロープが張り渡され、"火山登山道 通行不可" と記したプレートが懸けられていました。 先年の広島地方豪雨災害の被害のようです。 |
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鞍部の先から手すりのついた丸太階段が続くようになりました。 |
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頂上近くで大岩の裾に突き当たり、左折しました。 |
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登路の最後の部分は左のような頑丈な木製階段道になりました。 |
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階段を登りあげると頂上の肩で山裏の鞍部への下降点を分けた所から僅か進むと左のような小広場に登り着きました。 天辺は重ね餅のように積み重なった大岩で、一番上の岩には短い梯子が架けられています。 |
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大岩の天辺に上がるとページ冒頭パノラマ写真のように広大な展望が得られました。 足元を見下ろすとすぐ下に海際の町が見え、なかなかの高度感があります。 老化により平衡感覚が衰えているためか岩頭でカメラbを構えファインダーを覗きこんでいると体がフラフラしてよろけそうになり危険でした。 |
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山の裏側には後火山が聳えていました。 こちらより50m 近く高いのですが引っ込んだ所にあって姿もやや地味です。 登ってくる途中、"火山登山道通行不可" のサインを見ているので桂が浜への下降は難しいかも知れないと思いましたが、山裏の鞍部から下降するルートの入口は確認することにしました。 山が小さいから、引き返しても時間的に破綻することはありません。 |
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山裏の鞍部へ行く路の分岐点まで戻って見ると、分岐の入口には "駐車場へ" とあり、鞍部まで車道が上がって来ていることが分かりました。 地形図をよく見ると登山口の宇和木峠から山の裏側を通って鞍部に到達している道路が二重線で描かれています。 |
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巨岩の袂の急降下から細尾根を下って降り着いた鞍部は北側に平坦地が広がり "駐車場" にふさわしい広場になっていて、火山寄りの山裾に東屋が置かれています。 |
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鞍部の南側は急な崖になっていてその縁に柵が設けられています。 柵に寄ると安芸灘を見渡すことができました。 山の下の桂浜のあたりは古代から造船が盛んで、遣唐使船などもここで建造されたのだそうです。 |
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桂が浜への下降路の入り口を検分してみたら左のように良い道で、閉鎖ロープも張ってありませんでした。 ただ、右側に見える野外ベンチの後ろに頂上の向こう側で見たのと同じ通行禁止の看板が置かれているのが気になりました。 |
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看板がベンチの脇に置かれている所が微妙で、"通れないことはないがちょっと危ない所がありますよ" と言ってるようだと感じました。 まわりの様子と地形図を見比べながらしばらく思案した末に、地形図に二重線で描かれている車道を下ってみることにしました。 幅広い舗装路なら、車が通れない状態になっていたとしても徒歩なら通過できる可能性が高いと思ったからです。 |
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駐車場から林道に踏み込もうとする所にはトラロープが張ってあり、その少し先に左のように上の山から押し出してきた土砂が積もっている所がありました。 |
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土砂の堆積を踏み越えていった先は幅広の舗装路に障害物は少なくなり、ノンビリ景色を見ながら進んで行けるようになりました。 所々に咲いている山桜の淡いピンクと芽吹きの林の黄緑色がとても綺麗です。 僅かな気配を感じたので前を見るとタヌキと思われる獣が道を横切ってゆく所でした。 その先では、大規模な山崩れによる大量の土砂が堆積した上に谷側が大幅に崩落し、人一人ならどうにか通れるくらいの路面しか残っていないところがあり、ヒヤヒヤしながら通過しました。 |
結果としては思ったより容易に、短時間で宇和木峠の旧道と出合いに降り着くことができました。 出口の角には、"桂浜--呉" の道標が立っていて、今歩いてきた車道の先の駐車場は火山展望駐車場と呼ばれていることが分かりました。 |
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左折して宇和木峠に向かうと左のように深い切り通しがありました。 これほど深く長い切通しはあまり見たことがありません。 この峠のまわりの地形がそうしなければならなかった程険しことを示していると思いました。 |
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峠の頂上を通過し、先刻登っていったお大師道入り口の前からバス停に向かってまたノンビリモードに戻って歩きました。 トンネル出口のまわりは桜と新緑がひときわ綺麗でした。 |
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橋の反対側の欄干に寄ると、倉橋に家並みが近くに見えました。 橋からバス停までは5分あまり。 予定より一本早いバスに余裕で間に合い、のんびりバスツアーをして呉に戻りました。 村上水軍ゆかりの土地の昼下がりの海辺の景色をぼんやり眺めているうちに、フッと、駒場寮の同級生のひとりだった村上(政義?)君がこのあたりの出身だったことを思い出しました。 また現役時代に自動化システム設計の緻密さで抜きん出た才能をあらわし、大いに助けてくれた佐伯君も呉出身でした。 |
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☆ルートの詳細 詳細ルートマップ (下の画像をクリックすると 大きな元図が表示されます) ★GPS軌跡の記録と地点位置の補正 は Android アプリ 山旅ロガーと 地図ロイド。 ルートマップの作図には Windows 山岳展望アプリカシミール3D。 ベース地形図は国土地理院新版 淡色レベル16 を使用しました。 ルートの詳細を伝えるため元図 は大きなサイズになっています。 ダウンロードしたら適宜縮小するか 要所を切り出して印刷、利用して ください。 縦横比は維持していますが縮尺は 不明です。 国土地理院の紙地図と 照合してください ★上の地図の GPS 軌跡と地点マーク情報をまとめて ZIP 圧縮したもの。 解凍するとそれぞれの kml ファイルが得られます。 Google maps に読み込むなどして利用してください。 Googleフォトアルバム |
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☆おわりに |
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