私の愛用 Windows ソフト (3)   Y.Saida

(Updated Jan.30, 2009, Org. Sept.18, 2006)

◇ウイルス、ボット、スパイウエア、Spam メールなど、サイバースペースの悪魔が蔓延し、プロバイダーが提供するフィルタリングサービスの利用とクライアント機へのセキュリティーソフトの導入とが欠かせなくなっている。
  クライアント向けセキュリティーソフトはさほど高価ではないが、多数の自作機とノートPCとを運用している者はすべてのPCに商業セキュリティーソフトを導入したら財布がパンクしてしまう。
メインPC には原則 Norton を導入しているが、テスト専用機やサブマシンではフリーのセキュリティーソフトを利用している。
これらは只だからご粗末ということはなく、ウイルスデータベース更新の早さなどで商業ベースソフトを凌駕するものさえある。

プログラム名 機能/特徴 および 所在

双方向ファイヤーウオール

Free Zone Alarm
(フリーウエアー)
  Windows XP SP2 で導入されたファイヤーウオールは、In-coming パケットには対応するが Out-going パケットはフリーパスだと言うことを知っている一般ユーザは少ないようだ。
何らかの方法で "悪者" がPCの中に入り込んだら、それが好き勝手に内部の情報を送り出すのを防げない、と言うのはあまりに御粗末だ。

  フリーで利用できる双方向ファイヤ-ウオールとして、かつて Sygate Personal Firewall を愛用した時期があったが開発元が Norton に併合され、今ではボックス版がショップの棚に乗っているのを見かけるようになった。

  その代わりに使えそうなものは複数あるが、代表的なひとつが Zone Labs 社から出ている、Free Zone Alarm  である。
設定ダイアログが分かりやすく、フリーのアンチウイルスと組み合わせて強力なセキュリティー環境を構築することができる。

  なお、上記 Norton はじめ、近頃の商業インターネットセキュリティソフトは双方向ファイヤーウオールを備えている。
これらを導入したら必ず Windows のファイヤーウオールを停め、こちらのを有効にするべきだ。

  Windows VISTA には双方向ファイヤーウオール: Windows Defender が導入されデフォールト状態でも安心できるようになった。


高速アンチウイルス

ClamWin Antivirus
(フリーウエアー)
  "ClamWin Antivirus" は、GNU系のアンチウイルスソフト: "Clam AntiVirus" のWindows版である。
ソフト本体の開発、ウイルス・パターン・データベースともにオープンソース開発グループによってで進められており、ウイルスデータベースの更新は最速と言われている。
軽くて早いので、サブマシンに最適だ。
日本語化パッケージも出ているが込み入った操作をする訳でもないし、アップデートの遅れもなくせるから英語版のまま使った方が良いと思う。

  またUSBフラッシュメモリーなど外付ドライブに仕込み、任意のホストPCに繋いで走らせられるポータブルバージョンも出ており、ポータブルシステムのセキュリティー確保に欠かせないものとなっている。


高機能アンチウイルス
Avast4! Home Edition
(フリーウエアー)
  "Avast4! Home Edition" はチェコの Alwil 社が提供しているフリーの高機能アンチウイルスだ。
ClamWin より高機能でユーザインターフェイスも洗練され、ウイルスデータベースのアップデートも頻繁に行われ、商業セキュリティーソフトと遜色がない。
Windows 内蔵のスケジューラを利用すれば、毎日夜中に自動的にウイルススキャンさせるのも容易だ。
  VISTAテスト機に導入して味見を続けているが、Windows Defender と組んで快適なセキュアー環境が構築できることが分った。

  また、Windows Home Server に対応している数少ないアンチウイルスなので近じかこちらも利用することになりそうだ。


アンチ Spyware
Spybot Serach & Destoroy

(フリーウエアー)
  "Spybot Search & Destoroy" はドイツ生まれ。  スパイウエア検出/除去ソフトのパイオニアのひとつで今は日本語版もある。
インターネットブラウザーが Firefox に代わってからは大分良くなったが IE6 でサイト閲覧をしていた頃は、様々なマウスクリック/キィストロークレポータが入り込んでいた。
はじめてこのソフトを走らせたときに表示された Spyware の数の多さに愕然とした事は今でも憶えている。
ただ、最近、下の Ad-Aware に比べて検出が甘く、多くの場合、"おめでとう! 何も悪いものは見付かりませんでした" とレポートする脳天気がチョッと気になっている。


アンチ Spyware
Ad-Aware SE
    personal edition

(フリーウエアー)
  Lava Soft が提供しているフリー版のアンチスパイウエア "Ad-Aware SE" は、2006年10月13日に日本語のサポートが打ち切られてしまった。
、英語版でしか使えなくなったのが残念だが、機能は変わらないので上記のSpybot との併用を続けている。
アンチウイルスと違って実行形プログラムで常駐しないから併用しても障害は起こらない。


アンチ Spyware
Spyware Doctor

(フリーウエアー)
  常用機に Google Pack を導入したとき、その一部としてインストールし、使い出した。
アンチウイルス系と同じような常駐型セキュリティーツールで、スケジューラも内蔵し、定時スキャンもできるので日常の安全確保はこれに任せている。

ディスクイメージバックアップ
Acronis True Image

(商業ソフト/フリー試用版)
  ハードディスクのクラッシュやウイルスの侵入でOSが破壊された時、速やかに復元するにはシステムディスクのイメージをバックアップしておく必要がある。
かれこれ10年あまり前、PQ Magic 社が最初にこの種ツールを開発し、Drive Copy/Drive Image として発売した。
長年の間、リビジョンサービスを受けながら Drive Image を使ってきたが会社が Symantech に吸収されたため Drive Image 2002 をもってサポートが終了した。

  Windows 2000 では問題ないが、 XP の NTFS には対応できない事が分かって、乗換えを検討しなくてはならなくなったが、幾種か出ている同種ツールの中で最も信用できそうだと思って乗り換えたのが
"Acronis True Image" だった。
イメージバックアップが非常に早くなった。
VISTA でも問題なく使えるので今はこれがメインになっている。

  フリーで信用度が高いものとしては上記の試用版か、ドイツの Paragon Software Group が試用版を提供している
Drive Backup Express ()がある。


パーティションユーティリティ
Hard Disk Manager

(商業ソフト)
  上のイメージバックアップと関係の深いツールにパーティション・ユーティリティーがある。
既存のハードディスクのデータを破壊することなくパーティションを切り分けたり合併したりできるツールで、一度使い出したら手放せなくなる。

  これも PQ Magic が開発した Partition Magic を長年使い続けていたが上のような事情で乗り換え先を捜さなければならなくなった。
Paragon Software Groupが出している "Hard Disk Manager" () の日本語版を購入し、常用機にインストールして使っている。

  最近は、knoppix や Ubuntu のライブ CD に同梱されているパーティションツールを使うことが多くなっている。

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