私の愛用 Windows ソフト (10)   Y.Saida

(Updated 30Jan.,2009 Org. 22Jan.,2007)

◇ポータブルシステム
     ミーティングでちょっとしたプレゼンをするのに他人のPCを借用することがあるが、日頃慣れ親しんでいる操作環境とかなり違っているのでどうも調子が良くない。
そうかと言って一々ノートパソコンを担いで行くのは年寄りにとって辛いことだ。

  以前から knoppixの ニュースグループで、USB メモリーにシステムを仕込んでポータブル化する技のディスカッションがあり、利用している者も多いようなのだが、Linux 環境では Windows の操作の説明やアプリケーションの紹介はできない。

  どうにかならないものかなぁと、久しく待ち望んでいた Windows ソリューションが遂に出た!

  たまたま見た某パソコン雑誌(*)の紹介記事から "PortableApps.com" のサイトに行ってみたら、お馴染みのブラウザー: "Firefox"、メーラ: "Thunderbird" はじめ、オフィススィート: "OpenOffice.org"、高機能画像ソフト: "GIMP" など、基本的な作業に欠かせないソフトウエアのポータブル版が揃っている事が分かった。
これらにファイラー・アーカイバー・画像ソフトほか、いくつかのレジストリー非依存形アプリケーションを付け足し、ランチャとともに2.5"USBハードディスクユニットやUSBフラッシュメモリーにに仕込んだら軽量快適なポケッタブル・システムが構築できた。

  2009年1月末の見直し時点では、上記ポータブル・システムのサイトはさらに拡大し、Inkscape(SVG)、Scribus(DTP) 、Audacity(Audio) から Sunbird(Calender)、Calculator、 Celestia(宇宙シミュレータ)、Stellarium(プラネタリウム) など、およそないものはない、と言ってよいくらいにまで充実している。

  
詳細は別ページのレポートを参照いただくことにして、ここでは2、3のポータブルシステム固有ソフトのみ紹介する。

プログラム名 機能/特徴 および 所在

プログラムランチャ
PStart

(フリーウエアー)
   大小取り混ぜ20本以上ものソフトをインストールした結果、他人のPCを借りているのに、あたかも自前のPCであるかのように操作できる環境が構築できたのだが、この位の数になると所望のソフトを簡単に選択起動できるランチャーが欲しくなる。
ポータブルシステム用に適したランチャーとしては "Pegtop.net" に出ている "Pstart" が元祖で出来も良い。
初期には英語モードで使うしかなかったが、今では海外ソフト日本語化パッケージの専門サイト: X-WORKS.org から日本語化ツールを貰ってきて日本語化し、日本語のランチャーとして使えるようになった。


モーバイル・メーラ

nPOP
(フリーウエアー)
  nPOPは Windows CE/ポケットPC以来の長い歴史を持つモーバイル専用メーラである。
まったく贅肉のない超簡素な作りながらメール送受信の基本的な機能は完備しており、サブマシン用のメーラとしてなら日常使用に十分耐えられるくらいだ。
メールチェックは、はじめヘッダーのみに対して行い、指定されたメールのみ本文を読み出すようになっているところがポータブル向きだ。
よほど不注意でない限り、スパム/ウイルスメールを開いてしまうようなこともないから安全だ。
詳細の解説や実体のダウンロードは nakka氏の nPOP サポートページで。


ポータブル・アンチウイルス
Portable ClamWin
(フリーウエアー)
  不特定のホストPCと繋がるポータブルシステムはウイルスやマルウエアの類を貰ってしまったり、あげてしまったりするリスクに常時曝されている。
自衛・他衛の手立てとしてセキュリティーソフトの導入は必須である。
Portable ClamWin は GNU General Public License に基づいて配布されているフリー・アンチウイルスのポータブル版である。
ウイルスデータベース更新が速い事で知られている。
オリジナルサイトから入手できるのは英語版だがそちらの方がアップデートが早いのでベターだと思う。

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