志賀 渋峠-横手山-草津峠-硯川 (2019.8.5) |
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☆期日/天気/山行形式: 2019年8月5日/ 曇/ 単独日帰りハイキング |
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横手山頂上の展望 (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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☆ルートの概要 ★ルート線は携帯端末内蔵 GPSで記録した実際の行動軌跡です。 ほとんどのポイントマーカーは現地で位置を確認、補正してありますが GPS 自体のエラーの補正はできません。 また主なマーカは、クリックするとその地点で撮った写真の縮小画像を表示できます。 |
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<行動時間> 宮崎台[7:19]=大手町=[8:12]東京[8:36]=(カガヤキ505号)=[9:59]長野駅/東口バスターミナル23番乗場[10:15]=(長電バス急行白根火山線)=[11:52]渋峠(11:55)-横手山(12:30/45)-横手山山頂ヒュッテ(12:52/12:56)-ノゾキ分岐(12:58)-登山道入口(13:25)-2068m
峰の肩(13:33)-2050m 圏コブの天辺(13:55/14:00)-草津峠(14:15)-草津峠分岐(14:22/30)-コンクリート舗装路(14:38)-スキー場滑走面(15:17)-車道(15:28)-(15:35)硯川寮前バス停[15:53+3]=(長電バス湯田中行)=[16:35-3]湯田中[16:43]=(長電特急湯けむり号)=[17:30]長野[18:14]=(カガヤキ536号)=[19:44]東京=大手町=[20:48]宮崎台 |
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☆ルートの詳細 <ルートの要所> |
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渋峠の手前のノゾキでバスを降り、スカイレータで登れば時間的な余裕をふやすことができたのですが、少々忙しくなってもスッキリした尾根伝いをしたいと思ったので渋峠まで行き、徒歩で横手山の頂上に向かいました。 白根山が噴火したあと火口周辺1Km が立入禁止になっていて首都圏からアプローチし難くなっているのですが、長引いている梅雨の久しぶりの中休みになったせいかマイカーの家族連れが大勢出てきて賑わっていました。 |
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渋峠から横手山頂上への夏山リフトも運行されていましたが、"老いても山屋" の意地で歩いて登ることにしました。 |
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スキー場滑走面の登りは緩やかなものでしたが山行間隔が間遠になって筋肉が細っている年寄りには結構きつい登りでした。 "苦あれば楽あり" で登ってゆく道に沿って色とりどりの花が咲いていて、所々にお花畑が広がり、労苦に報いてくれました。 |
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リフト山上駅の左脇まで登ると左へ分岐している道があって分岐の角に、横手山頂上への入口を示す道標が立っていました。 タンネの森に覆われた緩やかな地形は、吾妻連峰を連想させてくれました。 |
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頂上ヒュッテの方から来た道とT字に出合った所で左折して行くとすぐ横手山の祠が見えてきました。 祠の背後は稀な展望スポットで、ページ冒頭のような広大な視界が得られます。 正面は群馬・長野両県の境界稜線で、少し先に白根山があります。 空気が澄んでいる時には関東平野の向う側にある富士山まで見えるそうですが、この日はまだ雨季の最中で、雲・霧が多く、すぐ隣の白根山も定かではありませんでした。 |
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暫くのあいだ祠の傍らに佇んで景色を眺めながら亡き人を偲んでいましたがいつまでも留まっている訳には行かないので山歩きを再開しました。 北に向かって歩きはじめるとすぐ、白木の鳥居をくぐりました。 鳥居を潜り抜けた所で振り返ってみると "横手神社" と記した扁額が架けてありました。 |
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まもなく横手山頂上ヒュッテが見えてきました。 日本で一番高い所にあるパン屋さんだそうです。 |
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ヒュッテの前庭に広がっているお花畑(花壇?)が綺麗でした。 |
ヒュッテの玄関先を通り過ぎた所で左右いずれに進むか迷いました。 とりあえず左手に進んでみたらスカイレータの山上駅があり、手前の右脇にこの辺りのルートを描いた大きな看板が立っていました。 右手に降りてゆく道を探したものの捗々しいルートが見当たらず。 スカイレータ駅の玄関先で絵葉書を売っていたおじさんに聞いたらヒュッテの下まで戻れば道があるよ、と言うのでヒュッテの下手まで戻りました。 |
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この地点から道の左側を見ると左の写真ように道が分岐し、入り口の角に "ノゾキ、四十八池" への入口であることを示す標柱が立っていました。 これは昭文社のガイドマップに記されている一般ルートの入口です。 |
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今回は国土地理院地形図に破線が描かれている北尾根へ回って下る迂回ルートを歩いてみる積りだったので右手へ延びているスキー滑走路へ進入しました。 滑走路は幅が7,8m ほどあって傾斜も緩く、のんびり歩きましたが歩く人は少ないようで踏み跡はほとんど見えません。 |
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(画像をクリックすると拡大) |
立木がなくて日当たりがよく、水はけも良いので背の低い草原になっており、所々に山の花の群落がありました。 いろいろな花が咲いていた中で左のウスユキソウの仲間のお花畑の清楚な白が印象に残りました。 |
(画像をクリックすると拡大) |
ルートが左に回って先の方に尖った山が見える様になった所では、足元に綺麗なニッコウキスゲの群落が広がりました。 急斜面の下部まで降りてきて右手にまわると行く手に硯川、木戸池の谷が見えて来ました。 |
横手山中腹の眺め (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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横手山頂上からの急な斜面を降りきってまわりの地形が緩んだ所にスキー滑走路の右手の山林に分け入ってゆく道形がありました。 入り口の両側の立木の枝に赤布がぶら下げてあるので草津峠方面へ行くルートに間違いなさそうです。 |
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林の中に入って僅か進んだ所に "四十八池、大沼方面" と記した標柱が立っていて目指してきたルートに乗っていることを確認しました。 |
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道はぬかり気味で所々に踏み板が置いてありましたが少し進むと行く手が開け、2068m 峰のクマザサの斜面が見えてきました。 鞍部から緩やかに登ってゆくと徐々に道が乾いてきて、頂上が近くになると急に岩っぽくなりました。 そのまま頂上に上るのかと思って進んだらあと僅かと言う所で左側へ回り、天辺の肩を乗り越えました。 緩く下った先で小さなコブを越えたあたりからクマザサの藪が深くなりました。 |
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獣の気配が濃厚で、いつ熊と出くわすか分からないような雰囲気になったので熊笛を吹き鳴らしながら進みました。 浅い鞍部からひと登りして2050m 圏のコブの天辺に上がると、狭い道の両側に野外ベンチが置かれていました。 横手頂上から歩き続けていたのでベンチにザックを置いて休憩しましたがまわりは笹薮の壁ばかり。 僅かに道形の上の藪の隙間から横手山頂上の電波塔を見ることができるだけでした。 |
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コブの先を下ってゆくと地形が緩んでまわりが開け、明るく穏やかな下降路になりました。 爽やかな風が吹いて良い気分です。 |
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やがて草津峠に着きました。 峠道の入口には左の写真のように進入禁止のロープが張られ、その脇に峠の歴史と進入禁止の理由を記した看板が立っていました。 前の大戦が終わるまで、草津の奥は火薬の原料になる硫黄や鉄鉱石を産出する重要な資源地帯でした。 危険な渋峠越え道のサブルートとして草津峠道が開かれたのが、近年は利用されなくなったため荒廃が進み、事故も多発するようになったので通行止めにしたということです。 |
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草津峠から僅か進んだ所でT字路に突き当たりました。 右は大沼池から鉢山を通ってきた道で左は硯川に行く道です。 小さな広場になっていて道標と野外ベンチが設置されています。 |
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左折するとすぐ道幅が広がりました。 所々が左のようにコンクリートで舗装されていたのは大水で洗掘されやすい所を保護するためのようでした。 |
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道を進んでゆくと所々に荒れて歩きにくくなっている部分もありましたが沢音が近づいたり遠のいたり、道端に山の花の行列ができていたり、のんびり下山ムードで歩きました。 |
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道の脇に小湿原があり、その向こうの林の上に横手山が見えました。 |
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自動車のエンジン音が聞こえてくるようになってまもなく、パッと前が開けてスキー場に出ました。 左手を見ると幅広い滑走面の先に横手山が立っています。 |
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車道を歩くと照り返しで暑いし、遠回りの迂回路にもなるので右折し、スキー場の中をまっすぐ歩いて下りました。 広々した草原の所々がお花畑になっていて綺麗です。 ペースの調節がうまくゆき、程よい時間に硯川バス停に着きました。 久しぶりの夏山歩きで喉が渇き、あわせて1リッターあまり用意していった水をほとんど飲み干していましたがバス停のまわり飲料の自販機は見当たらず、湯田中に着くまで我慢することとなりました。 |
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☆ルートの詳細 詳細ルートマップ (下の縮小画像をクリックすると元図が表示されます) ★GPS軌跡の記録と地点位置の補正には Android アプリ 山旅ロガーと地図ロイドを使用。 このルートマップは Windows アプリの カシミール3D に国土地理院新版淡色レベル16 を読み込んで作成しました。 ルートの詳細を伝えるため元図は大きなサイズになっています。 ダウンロードしたら適宜縮小するか要所を切り出して印刷、利用してください。 縦横比は維持していますが縮尺は不定ゆえ国土地理院の紙地図を参照し、推定してください |
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★上の地図の GPS 軌跡と地点マーク情報をまとめて ZIP 圧縮したものです。 解凍するとそれぞれの GPX ファイルが得られます。 Googleフォトアルバム |
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