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☆期日/(天気)/山行形式: 2019年6月2-3日 大洞旅館泊2日の単独山歩き
☆地形図(2万5千分1): 赤城山(宇都宮13号-2)
☆まえがき
赤城山 銚子の伽藍は、小沼から流れてきた水が、外輪山のキレットの底のひと跨ぎできる位の岩の割れ目から、洞窟状のゴルジュのへ落ち込んでいる奇勝です。
3年前、おとぎの森からのアプローチを試みたところ、沢底近くが崩壊していたため沢まで下りきれず、敗退しました。
そこで今回は、茶ノ木畑峠から横引峰を通ってゆく外輪山ルートをトライしてみたところ、意外たやすく到達でき、赤城山中の秘境とされていた珍しい滝を目のあたりにすることができました。
ひと跨ぎで渡って滝の落口の対岸の急峻な小尾根に取り付いて牛石山に上がり、牛石峠から軽井沢峠入口を経て八丁峠まで車道歩きをし、鳥居峠から覚満淵へ下って早春の景色を見たあと大洞大沼湖畔の老舗青木旅館別館に泊まりました。
翌朝はきれいに晴れ上がり、爽やかな湖畔の早朝の景色を楽しみました。
朝食のあと八丁峠から地蔵岳に登って展望を楽しんだあと大洞に下山。
覚満淵入口にある蕎麦屋 "風の庵" に立ち寄って絶品の十勝十割蕎麦の鴨せいろを食べて帰りました。
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赤城山銚子の伽藍
”伽藍” は赤城山南面を流下している粕川の源流部にある奇勝です。
沼から流れ出した沢はおとぎの森と外輪山の間から流れ出している支流も加えた小川になったところでこの岩の割れ目の中に落下し、外輪山の外に流れ出して行きます。
(画像をクリックすると拡大します)
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☆6月2日(曇): 前橋駅前から出ている急行バスで赤城山ビジターセンターへ。
八丁峠から小沼の縁を回り、茶ノ木畑峠平から外輪山の尾根筋を辿って銚子の伽藍へ。
対岸の小尾根を登って牛石峠から八丁峠を越え覚満淵を通って大洞の宿舎へ。
☆行動時間
宮崎台[5:45]=(東急・メトロ)=大手町=[6:33]東京[6:52]=(アサマ601号)=[7:45]高崎[7:51]=(両毛線)=[8:05]前橋/駅前BT
6番乗場[8:45]=(関越バス急行赤城山ビジターセンター行)=[9:54]赤城山ビジターセンター(10:25)-鳥居峠(10:35)-小沼駐車場(10:58)-小沼水門(11:15)-長七郎山・茶ノ木畑峠分岐変則十字路(11:20/25)-横引尾根入口三叉路(11:45)-茶ノ木畑峠(11:56/58)-横引峰/つつじが峰通分岐(12:07/15)-銚子の伽藍(12:43/52)-牛石山(13:23)-牛石峠(13:33/35)-軽井沢峠南口(13:44)-軽井沢峠入口広場(13:50/14:10)-八丁峠(14:34)-小沼駐車場(14:42)-鳥居峠(15:03/10)-覚満淵(15:17)-覚満淵入口(15:30)-(15:43)大洞{青木別館泊}
☆ルートの概況
週末には前橋駅前から赤城山ビジターセンターへ直行する急行バスが出ているので早朝の湘南新宿ライン快速電車で高崎に向かい、両毛線に乗り継いで前橋まで行きました。
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なぜか年をとっても朝寝坊癖から卒業できません。
高崎に着いてもまだ寝ぼけたままの状態で両毛線へ乗り継いだのですが、どうにか無事に前橋駅に着いて目当ての急行バスに間に合いました。
予定通りの時間に赤城山山上のビジターセンターに着いたら薄ら寒く、、あたりに霧が流れていてぱっとしない状況です。
この夜は大洞に泊まる予定でしたから、もし歩いている途中で天気が悪くなってきた引き返し、小沼や覚満淵を見て宿に入り、二日目に銚子の伽藍をトライすれば良いや、と言うくらいの気分で歩き出しました。
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鳥居峠へ霧の車道を歩き、ロッジの手前から右手の山腹の道に入って斜めに登ってゆきました。
小地蔵岳北面の高い所まで上がった所にある急な木製階段を登りあげると八丁峠から長七郎山へ繋がっている尾根の背を通っている登山道と出合いました。
右折して進むとすぐ小沼展望所で、左下に沼が見える筈でしたが霧で五里霧中の眺めでした。
わずか先の道端にある駐車場には数台の大型バスと沢山の自家用車が来ていました。
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直進してやや下り気味の林道をゆくと小沼の岸に沿って進む遊歩道になりました。
まわりの林はちょうど芽吹きで、霧に滲んだ黄緑色がとてもきれいでした。
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湖岸を少し進んだところに小沼神社 天龍弁財天の鳥居が立っていました。
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小沼の沼尻にある水門の所まで来ました。
水門の先へ直進すれば小沼を周回している遊歩道の続きになって八丁峠へ戻ります。
こちらは銚子の伽藍に行くので右折して谷沿いの道に進入しました。
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わずか進むと道が三叉に分かれている変則十字路に着きました。
左手は長九郎山への登路、右手はおとぎの森に行く道、真ん中が茶ノ木畑峠から銚子の伽藍へ行く道です。
ここまではお散歩でしたが、その先は "本番" になるのでその前にひと息入れておこうと道端に腰を下ろしていたら大勢の子供たちがやってきました。
遠足できた地元の中学校の生徒達でした。
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おとぎの森のツツジ (画像をクリックすると拡大)
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茶ノ木畑峠へのルートは長九郎山の斜面とおとぎの森の平坦地の接線を通っていますが、道の左側の斜面の山林の新緑の中にツツジが咲いていました。
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長九郎山と茶ノ木畑山の間の鞍部に着きました。
おとぎの森を通ってきた道が左から合流したあと姫笹の中へ延びています。
左上は長九郎山へ繋がっている尾根筋ですがそちらへ行く道はヤブに覆われていて見当たりません。
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笹の斜面を横切って緩やかに登ってゆくとゆったり広々した茶ノ木畑峠に着きました。
芽吹きのまばらな低木林には春の山の穏やかな雰囲気が充満していました。
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茶ノ木畑峠から先は外輪山の尾根筋で、姫笹の綺麗な尾根道を進みました。
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横引尾根のツツジ (画像をクリックすると拡大) |
ツツジの大群落がありました。
白から真紅まで色とりどりの花が混じり咲いていて夢のような雰囲気になっています。
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横引峰の肩まで来ました。
銚子の伽藍へはここから右下に下って行きますが左上の高みを越えてゆくとサネスリ岩を通って大サル山の家方面への下山ルートになります。
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そちらの様子を見るため高みに上ってみたら笹に覆われたこじんまりした高みから歩き良さそうな道が南面へ下っています。
感じの良い天辺だったので銚子の伽藍への下降に備えて小休止をしました。
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横引き峰の先へ綺麗な尾根道になりました。
右手のおとぎの森の先に頂上にアンテナが林立している地蔵岳が見えるようになり、天気の心配はなさそうと思いました。
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銚子の伽藍への下降が始まるところに道標が立っていました。
前回敗退したおとぎの森ルート笹薮に覆われていましたがこちらは道形が明瞭で一般ルート級の整備状態であることが分かりました。
今回は確実に "伽藍" に到達できることを確信しました。
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前橋市に合併される前の地元の粕川村が立てた白塗りの金属製道標が立っていました。
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下の方から沢音が聞こえてくるようになると急降下になり、火山性のグズグズ崩れやすい地質で足場が悪くなりました。
通り難い所には、太い電気ケーブルを利用した "固定ロープ" が張ってありましたが、いつプッツンと切れるか分からないのでなるべく負荷をかけないよう注意して下りました。
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沢底が近くなるとすぐ横にキレット状の崖が近づいてきました。
下の方を覗き込むと赤いジャケットが見え隠れし、先行パーティがいる事が分かりました。
茶ノ木畑峠付近で2、3人とすれ違って以来、人気のない所を歩いてきていたので久しぶりです。
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流れの脇に降り着きました。
小沼・おとぎの森の方から流れてきた水が岩の割れ目から穴のような所に流れ込んでいる滝の落口です。
先行パーティはおと~さんが引き連れてきた家族で、ロープを出して代わり代わり、落口の中を覗き込んでいます。
水量は少なく落口はひと跨ぎで渡れるくらいの幅だったので落口から下を覗き込んで見ましたが暗くてよく見えず、高度感もありません。
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落口の脇から上流の方を見ると左の写真のようになっていて、赤茶色のスラブの上に水が広がり、ナメ状になって流れています。
落口から100m ほど上流向かってヘッツって行ったところから右岸に上がる迂回ルートがあるそうです。
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落口の向こう側をよく見ると落口の岩の上から右手へ上がってゆくバンド状のところに踏み跡のようなものがありました。
こちらが本来のルートと思ったので歳を顧みずトライしてみることにしました。
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取り付きは足場が悪く、関節の可動範囲が狭まっている年寄りには厳しい悪場でしたが立木や草の根に掴まってなんとかせり上がりました。
ひと登りすると上流寄りの迂回路をあわせ、道形が明瞭になりましたが、非常に急な小尾根の登りはなかなか厳しいものでした。
途中で後ろを振り返ると背後に伽藍の横のキレットが見え、非常に急峻なところを登っていることが分かりました。
極端な急登を抜け出して小尾根の背に上がると左のように姫笹と中木がミックスした中を行くようになりました。
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さらにもうひと登りした所で振り返ると外輪山が切れ落ちているキレットの角がほぼ同じ高度になっていて、かなりの所まで登り返せていることが分かりました。
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道が右手に曲がる角に粕川村が立てた道標が立っていました。
"銚子の伽藍を経てツツジが峰通り" と記されています。
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牛石への尾根 (画像をクリックすると拡大) |
ほっそりした尾根の小鞍部に咲いているツツジが綺麗でした。
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牛石山の東屋 (画像をクリックすると拡大) |
牛石山頂上の東屋が見えてきました。
まわりのツツジが綺麗です。
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外側から見た東屋はしっかりしているような感じでしたが内部はベンチの座板が抜け落ちて荒廃していました。
脇に立っている道標には "牛石峠 0.3Km 銚子の伽藍0.5km" と記した腕木が取り付けてありました。
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笹原に出ると左下に舗装車道が見えてきました。
赤城神社、赤城温泉から登ってきた大胡赤城線の上部です。
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車道に降りる手前の尾根の背に横幅3m ほどの黒い石がありました。
"牛石" と呼ばれ、日本武尊にちなむ伝説が伝わっているそうです。
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車道に出たところが牛石峠で車2、3台が止められる広場がありました。
車でここまでアプローチすれば短時間で銚子の伽藍を訪ねることができますが下部の極端に急な所が初見の下降路になるのは要注意です。
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牛石峠から僅か北上すると軽井沢峠(の入口)で荒山や鍋割山方面への入口があります。
広い車止め広場の縁に設けられた野外ベンチで、喉を潤したり空腹を満たしたり、のんびり休憩しました。
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心配していた天気はどうにか安定しているようで、広場の向こうに地蔵岳が見えていました。
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八丁峠へ向けて緩やかに登ってゆく車道は、この日で最もきつく感じたところでした。
ごく緩やかな坂なのに足の筋肉がおかしくなってくるのは、老化の影響でその前数時間の行動で筋肉に溜まった疲労素をうまく排出できないためでしょう。
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小沼展望台 (画像をクリックすると拡大) |
あらかたの車が去ってガランとした八丁峠駐車場のすぐ先の小沼展望所に立つと朝方は霧で真っ白だったのと違って小沼の水面が見えました。
銚子の伽藍のキレットは山陰になるようでここからは見えませんでした。
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大沼俯瞰 (画像をクリックすると拡大) |
鳥居峠への下降点近くまで進むと霧が薄くなって視界が得られ、左下に覚満淵から大沼を見下ろすことができました。
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鳥居峠に降り着きました。
峠のロッジは、以前、ケーブルカーの山上駅だった所にある建物です。
建物の角に前橋と桐生の境を示す表示版がありました。
昔は群馬県勢多郡の黒保根村と粕川村の境だったのがそれぞれ町村合併でふたつの市に別れ、桐生と前橋の境になったということなのでしょう。
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クーリングダウンを兼ねて覚満淵へ回ることしました。
この日に歩いた山林は芽吹きとツツジの春になっていましたが湿原は一面茶色でまだ春モードになっていないようでした。
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湿原の縁を通っている歩道から間近に見ても緑色は見えず、花もほとんど見えません。
疲労素が溜まって痙攣しかかっている足の筋肉を解すため、ゆっくり歩いて大沼湖畔の青木別館に行きました。
部屋は前に止まったときと同じ角部屋でした。
おいしい食事と温かい風呂と静かなやどりで、久しぶりの山歩きの疲れを癒やすことができました。
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☆ルートの詳細
詳細ルートマップ
(下の縮小画像をクリックすると元図が表示されます)
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詳細ルート元図
★GPS軌跡の記録と地点位置の補正
は Android アプリ 山旅ロガー
と地図ロイド。
ルートマップの作図には山岳
展望アプリカシミール3D。
ベース地形図は国土地理院新版
淡色レベル16 を使用しました。
ルートの詳細を伝えるため元図
は大きなサイズになっています。
ダウンロードしたら適宜縮小する
か要所を切り出して印刷、
利用してください。
縦横比は維持していますが縮尺は
不明です。 国土地理院の紙地図と
照合してください
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GPS軌跡・地点マーカ
のダウンロード
★上の地図の GPS 軌跡と地点マーク情報をまとめて ZIP 圧縮した。
解凍するとそれぞれの kml ファイルが得られます。
Google maps に読み込むなどして利用してください。
Googleフォトアルバム
(撮影地点の経緯度情報が付いた元画像のアルバムが見れます)
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☆6月3日(曇時々晴天気): 山上湖のほとりの静かな宿に泊まっってぐっすり眠った翌朝は、きれいな晴天の朝になりました。
爽やかな湖畔の景色を楽しみながら朝食を食べたあと八丁峠から地蔵岳に登りました。
この山は、中学3年のときだったか、珍しい食虫植物の群落が地蔵岳の裏側にあると聞いて一人で登りに来て以来で、かれこれ70年振りで登ったことになりました。
昼前に下山できたので覚満淵入口横にある蕎麦屋 "風の庵" に立ち寄り、馬鹿の一つ覚えの鴨せいろを食べました。
音威子府のそば粉を打った十割蕎麦は絶品でした。
☆行動時間
宿舎(8:30)-大洞スキー場登山口(8:40)-八丁峠(9:17/25)-地蔵岳三角点(10:13/29)-自然の家・大洞分岐(10:54)-大洞車道(11:18)-大洞(11:24)-覚満淵入口風の庵(11:32/12:10)-(12:15)赤城公園ビジターセンター[12:30]=(関越バス富士見温泉行)=[13:15]富士見温泉[13:18]=(関越バス前橋駅行)=[13:47]前橋駅[14:05]=(両毛線)=[14:20]高崎[14:24]=(高崎線伊東行)=[15:42]大宮[15:57]=(湘南新宿ライン平塚行)=[16:35]渋谷[16:48]=(東急線準急)=鷺沼=[17:16]宮崎台
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地蔵岳の展望 (画像をクリックすると拡大スクロール)
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☆ルートの概況
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朝早く目が覚めて外を見たら綺麗に晴れ上がっていました。
湖畔に出てみたら大沼の向こうに立っている黒檜山がいい格好をしていました。
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湖畔には昔ここに鎮座していた赤城神社の境内がそのまま残っていました。
社殿は対岸の出島に移っていますが境内の礎石や石垣などは昔のままの状態で維持されています。
内陣を囲んでいる籬の入り口の両側に立っている石柱には "大洞 青木旅館" と、"大洞 猪谷旅館" と、二軒の旅館の名が刻まれていました。
かつてこの山は国内のスキーの中心地だった歴史があり、この両家は著名なスキー選手を輩出しています。
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朝食を食べて山支度を済ませて宿を出発。
神社の上を通って赤城山第一スキー場入口に上がったところから今回山行のオマケ登山をはじめました。
入り口の手前側に赤城山大洞バス停のポスト。向かい側に "八丁峠へ 900m" と記した道標が立っています。
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スキー場の縁を歩き過ぎると笹原の疎林に入り、少し進んだ所で流水溝に架けられた橋を渡りました。
橋を渡った所は迷いやすい場所で、なんとなく直進してしまうのですが、渡ったらすぐに右折しなければなりません。
前回もミスりましたが今度もうっかり直進し、数m 先まで進んでしまいました。
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橋の先から八丁峠までは積雪期に山スキーのルートになっている切り開きを利用しています。
あとひと登りで八丁峠と言うくらいの所で道のすぐ向かい側の斜面を横切っている車道が見えました。
八丁峠の登降でゆっくり歩きたい時は、ここまで車道を歩く手もありそうです。
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八丁峠の広場に着きました。
広場の奥から地蔵岳頂上に向かって幅広い木製階段が延びています。
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このような木製の階段は足場が安定し、躓いたり滑ったりして転ぶ心配がないのは良いのですが、多くの場合、年寄りには歩幅の設定が広すぎるので筋肉に無理な負担がかかります。
うまく対処しないと痙攣を起こしたり筋肉を傷めたりするので、片足登りをしたり、縦方向の梁を利用して半歩幅で進んだり、誤魔化しながら登りました。
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高度が上がってまわりが開け、背後に小沼の水面が見えるようになっててきました。
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右上に頂上が見えてきました。
あとひと頑張りです。
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頂上の肩まで上がると右折し、斜面を横切ってゆくようになりました。
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頂上の手前まで来ると左手に巨大な電波塔が林立しているのが見えました。
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頂上広場は昔、地蔵堂があったかと思われる建物の敷地になっていて、背後の石垣に沿って沢山の石仏が並んでいます。
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広場の縁に出ると向かい側に黒檜岳が立ち、その手前に大沼の水面が広がっています。
赤城山は中学生の時にキャンプをしに来たのがはじめてで、それ以来、何度か訪れ、親しんでいる郷土の名山です。
地蔵岳から見える尾根筋はあらかたトレースしていますが、黒檜岳頂上から奥の方へ延びている支稜が気になる形をしています。
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大洞方面への下降路に入るとすぐ石垣を背にした裸地がありました。
自然にできた地形とは様子が違うので気になりました。
ビジターセンタの近くから架けられていたロープウエイ山上駅の跡のようでした。
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下降路の上部は左の写真のように、いささか歩きにくい不自然な道でした。
何故か灌木林の中に一列に石が集まっていて、周りから石を運んで並べ、道形にしたような感じですが、積雪期なら石の隙間に雪が詰まって歩きやすくなるでしょうが無雪季には足の置き場に注意しなければ歩けません。
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"石道" が終わると間もなく、尾根中間のコブに差し掛かりました。
開けた笹原に咲いているツツジが綺麗です。
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コブの上の広場に出た所で降りてきたほうを振り返ると頂上の一番手前側に立っているアンテナが見えていました。
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黒檜岳の方を見ると高い所に霧がかってきて、高山の風情です。
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さらにもう一段下るとスキー場滑走面上端広場の笹原に着きました。
道はここで、少年自然の家入り口の方へ行くのと大洞の方に行くのと、ふた手に分かれています。
そろそろ昼飯時なのでお店がある大洞への方へ下りることにしました。
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灌木林の中をひと下りすると車道に出ました。
道路から振り返って見た出口は左のように極く地味で目立たない風情です。
登りに来た時は注意が必要と思いました。
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道路を横切って大洞の方に向かい神社の前まで来た時に気が変わり革に突き当たったところで右折。 緩やかに登ってまた道路に戻り、覚満淵入口近くにある蕎麦屋に入りました。
ここの蕎麦は前に一度食べ美味しかったことを覚えていました。
音威子府産の粉を使った十割蕎麦の鴨せいろはなかなか結構でした。
山の上の蕎麦屋は冬が早く来て店を閉め、次の年の遅い春が来るまでは営業できないので収穫時期の早い北海道産のそば粉を使うのだそうです。
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☆ルートの詳細
詳細ルートマップ
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☆おわりに
3年越しの宿題になっていた赤城山 銚子の伽藍の探訪を果たしました。
前回はおとぎの森からのアプローチを試みたところ沢へ下降するルートの下部が崩落していたため到達できませんでした。
今回、茶ノ木畑峠から外輪山の尾根筋を辿って伽藍に達するルートをトライしてみたところ、かなりの迂回路になったものの、良い道が通っていたお陰で、思っていたより格段安易に伽藍に到達することができました。
6月はじめの赤城山は、ようやく春めいてきたところで、芽吹きの森とツツジがとても綺麗でした。
大洞青木別館では快適な宿りをしました。
翌日の朝、何十年ぶりかで地蔵岳に登って展望を楽しみました。
歳不相応の良い山歩きができ、幸せをでした。
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