足利 石尊山-深高山、名草巨石群-赤雪山 (2013.5.9-10) |
|
☆期日/天気/山行形式: 2013年5月9-10日 市中ホテル1泊2日 単独 ☆地形図(2万5千分1): 足利北部(宇都宮10号-2)、番場(宇都宮10号-1) ☆まえがき 昨年の秋から足利近傍山域へ集中的な山行を行なっていますが市東部の尾根筋のトレースがほぼ一段落となったので焦点を市街地の西の方に移すことにしました。 足利西方山域の手始めとして小俣の鶏足寺から石尊山に登って深高山への尾根伝いを行ってみました。 さらにそのあと足利市に戻って東武線足利市駅隣接のホテルに宿泊。 翌日朝のバスで入名草へアプローチし、名草巨石群から赤雪山に登って松田湖に下りました。 高さはないが、静かで綺麗な山並みで人里近くの山とは思えない雰囲気がありました。 |
|
石尊山肩から桐生方面の展望 (画像クリックすると拡大 スクロール) |
|
☆5月9日(晴) 石尊山-深高山 ルートの概況 <行動時間> 宮崎台[6:09]=(東急・メトロ)=[7:12]北千住[7:21]=(メトロ・東武)=[8:27]栃木[8:42]=(JR両毛線)=[9:20]小俣駅(9:30)-鶏足寺(10:05/10)-石尊不動(10:35/45)-見晴台(11:44/50)-石尊山(12:00)-深高山(12:40/13:00)-十字路(13:25)-旧猪子峠(13:40)-猪子トンネル入口(13:50/55)-(14:20)松田四丁目[15:04]=(足利市生活路線バス)=[15:58]足利市駅{泊} |
|
石尊山への玄関口 JR両毛線小俣駅は白壁の瀟洒な無人駅だった。 駅の東側の踏切を渡ったあと小学校の柵に沿って西に進み、山裾の神社の手前の角を右折すると山に向かう道に乗れた。 |
|
駅から30分あまりのところに寺がある。 鶏足寺と言う古刹で、1100年以上も昔に開創されたと言う。 真言密教の大本山で、毎年月遅れの盆の 8月14日の早朝、この寺から石尊山頂上へ梵天を担ぎ上げる祭事が行われる。 |
|
寺から道路に戻って進むと石尊山が近づいてきた。 手前側の山腹が大規模に切り崩されている。 山麓で行われている採石の影響のようだ。 |
|
1時間ほどで登山口にある石尊不動尊に着いた。 こじんまりした不動堂に賽銭を上げ、今回の山歩きの無事を祈った 頂上への道は右手の沢溝へ続いている。 |
|
登山道の右側は採石の影響で荒れていた。 ひと登りした所で左折して左手の山腹に入るとまわりが杉の大木に変わり、神域らしい雰囲気になった。 数回折れ登ると尾根の背に上がった。 「従之女人禁制」と大文字を刻んだ石柱が立っていてかつては女人禁制の山だったことを示している。 |
|
尾根の背に乗ってひと登りしたところに休憩所があった。 地元パーティが占領していたので立ち止まらず、通り過ぎた。 |
|
登ってゆくに連れてルートが岩っぽくなり、まわりの樹木の背が低くなった。 大岩の間を抜けるとまわりが開け、釈迦岩展望所に着いた。 右手の向かい側の尾根の上に仏像のような形の岩搭が立っている。 |
|
釈迦岩展望所から先は傾斜が緩む。 僅か進んだところに石尊神社奥ノ院があった。 今にも倒壊しそうなのを丸太組で支えていたが前庭の崖の縁に出ると広大な視界が広がり関東平野が一望だった。 良い眺めだったが足下は採石場になっていているのが目障りだった。 |
|
奥ノ院の裏手をわずか登ると石尊山の頂上広場に出た。 広く平坦で感じの良い場所だったがまわりが樹木に囲まれていて眺めは良くない。 |
|
深高山へ向かってゆくとすぐに湯殿山分岐の道標が立っている。 湯殿山ルートを指示する腕木が垂れ下がっているのでうしろに回りこんでみたらと、通行止めのロープが張ってあり、道に亀裂が入っていて危険なため通行禁止と記した掲示があった。 古い信仰登山のルートのようだが採石の影響で通れなくなっているようだ。 |
|
穏やかに上下する尾根の背を40分ほど進んで深高山に着いた。 こちらも樹木に囲まれた高みで見晴らしはなかったがさわやかな風が吹き抜ける良い休み場だった。 |
|
深高山の東側へ下ってゆくと谷向いの赤雪山や県境の仙人ヶ岳が見えた。 やがて一本調子の急降下になり、かれこれ200m 程はあろうかというほど長い固定ロープが張られている所を下った。 |
|
急降下が終わると杉林に覆われた平坦な尾根に乗り、しばらく歩いてところに粟谷町への下降路が右手に分岐していることを教える道標が立っていた。 道標の左脇から猪子峠へ左手へ直進した。 |
|
2度ほど舗装林道の縁に出たり杉林の中に戻ったりしながら進んでゆくと旧猪子峠に着いた。 仙人ヶ岳へ2時間半と記した道標の脇で右折。 僅か進むと左手の沢溝を下って猪子トンネル入り口へゆく道の入り口を示す道標が立っていた。 入り口からひと下りでトンネル入口の脇に降り着いた。 右折して松田に向かって歩き出したが、小俣と松田の境の山を貫くトンネル道はあまり車が走ってこないのでのんびり車道歩きとなった。 |
|
トンネル口から僅か下った道端に温泉スタンドがあった。 50m ほど先の山裾の小平地に直径3m 高さ4m ほどのタンクが立っていた。 日帰り浴場を建設する計画があったのが予算が付かないまま中断しているようだった。 谷底の道路に下り、右折して僅か進むと松田四丁目のバス停ポストが立っていた。 バス停の200m ほど下手に蕎麦屋の幟が立っていた。何の気なしに入った田舎蕎麦屋の盛り蕎麦は最高の絶品だった。 |
|
☆ルートの詳細 GPS スライドショー 元画像スライドショー ルートマップ |
|
☆5月10日(晴) 名草巨石群から赤雪山 |
|
ページ先頭へ | |
赤雪山 入山林道から深高山・石尊山方面の展望 (画像クリックすると拡大 スクロール) |
|
ルートの概況 <行動時間> 足利市駅前[8:00]=(足利市生活路線バス)=[8:37]入名草(8:50)-名草巨石群入口(9:15)-トイレ(9:25/33)-奥ノ院(9:41/46)-舗装路末端(9:55)-入山林道(10:10)-長石林道(10:21)-赤雪山登山口(10:24/35)-送電線鉄塔(10:49)-電波反射板(11:04)-駐車場下降点(11:19)-赤雪山(11:34/12:00)-松田ダム湖岸道路(12:40)-松田ダム(12:50/13:05)-松田町(13:34)-(13:45)松田町四丁目[15:03]=(足利市生活路線バス)=[15:58+5]足利市駅[16:14]=[16:31]館林[16:34]=[17:03]久喜[17:04+3]=[19:00+3]宮崎台 |
|
足利市駅に隣接したホテルに泊まったお陰で朝はゆっくりだった。 のんびり食事を済ませたあとで駅前のバス停に行き、名草線のバスを待った。 バスの終点入名草には店もトイレもないが数台の自販機が並んでいて、近ごろ痙攣の予防に効き目があることが分かったイオン飲料は購入できた。 |
|
30分足らずで名草厳島神社の入口に着いた。 近く祭りがあるようで一帯が綺麗に清掃されていた。 新緑の中に立つ赤塗の鳥居が綺麗だった。 |
|
(クリックすると拡大) |
参道のトイレで用を足した上で厳島神社の境内に入った。 胎内潜りの巨石があり、その上に社殿が乗っているのはちょっとした偉観だった。 |
社殿の後ろの道を登って行くと谷奥にある奥ノ院の巨石群に着く。 「天然記念物 名草村の巨石群」と刻んだ石柱が立っていて大正時代に天然記念物指定を受けたことを示していたがわかった。 |
|
巨石群の背後から舗装林道に入り、谷の奥壁を曲がり登って行くと入山林道に出た。 左折して進んでゆくと前の方が開け、行く手に赤雪山が見えてきた。 |
|
松田川ダムの方から登ってきて飛駒へ越えてゆく長石林道に出合った所で右折して坂を登った。 |
|
峠の手前に赤雪山への入り口があった。 |
|
赤雪山へのルートは辺鄙な奥山の尾根道だが意外によく踏まれて明瞭で要所に道標が立っていた。 |
|
送電線鉄塔が立っているピークを越えた行った先で急登して電波反射板の立っている 550m を越すと前方に赤雪山が近づいてきた。 |
|
赤雪山へ 0.3Km と記した道標を通過。 |
|
赤雪沢駐車場から登ってきた道が合流する小鞍部には赤雪山まで 0.2Km と記した立っている道標が立っている。 |
|
急登を抜けると赤雪山頂上だった。 明るく開けた広場の北寄りに東屋が立っている。 |
|
(クリックすると拡大) |
南西の方に深高山から石尊山に連なる山並みが見えた。 |
赤雪沢ルートに戻らず、南尾根を下ってみたら 穏やかに高度を下げてゆく良い道でのんびり歩くことができた。 |
|
尾根の中間に 491m のコブがある。 下ってきた方を振り返ってみただけだったが、穏やかな姿の頂上が見えた。 登ってきた時には良い休み場になるだろう。 |
|
杉林の中を折れ下るようになるとまもなく松田湖の水面が見えてきて湖岸道路に降り立った。 |
|
ダムサイトの園地でひと休みしたあと坂道を下ってゆくとダムの全貌が現れた。 |
|
「桜の園」という名のカフェの袂で谷底の車道に出会った。 |
|
松田線バスの終点には雨宿りができる東屋がある。 |
|
長屋門の大きな民家はまるで城塞のようだった。 |
|
松田の村の中の路傍に道祖神と庚申塔が立ち並んでいた。 |
|
☆ルートの詳細 GPS スライドショー 元画像スライドショー ルートマップ |
|
もどる | |
☆おわりに 新緑薫る季節に石尊山から深高山への尾根筋を歩いた。 さらにその翌日、入名草巨石群から足利市最奥にある赤雪山に登った。 高さはないが奥深く、静かな山並みだった。 2日続きで食べた松田の蕎麦は絶品だった。 今回歩いて山並みの背後、栃木・群馬県境稜線上にある仙人ヶ岳と対面した。 深山の風格が漂うこの山にも、この春のうちにもぜひ登りたいと思っている。 |
|