名草巨石群-行道山 (2013.3.10)


☆期日/天気/山行形式: 2013年3月10日 晴のち曇、風  日帰り単独
☆地形図(2万5千分1): 番場(宇都宮10号-1)、足利北部(宇都宮10号-2)
☆まえがき
   用事で足利に行ったのでその夜駅前ホテルに宿泊。 次の日に名草巨石群から行道山への尾根伝いをしました。
関東ふれあいの道として整備されているルートですが、途中で深い切通しになっている峠をふたつ横断するなどのためアップダウンが多く、思ったより骨が折れました。

名草巨石群南方 426m峰付近の展望    (画像クリックすると拡大)
☆行動記録
<行動時間>
足利市駅前[8:00]=(足利市営バス)=[8:37]入名草(8:45)-名草巨石群・厳島神社(9:30/45)-山なみの道入口(9:44)-尾根上(10:10/20)-426m峰(10:26)-藤坂峠(10:55/11:00)-360m峰(11:23)-387.9m三角点峰(12:05/15)-馬打峠(12:47)-行道峠分岐(13:07/15)-谷底林道(13:27)-行道山参道(13:34)-(13:54)行道山バス停[14:48]=(足利市営バス)=[15:19]足利市駅[15:43]=(東武特急・メトロ・東急)=[16:42]北千住[16:49]=[17:47]宮崎台

<ルートの概要>
  ルートの起点となる入名草へのアプローチでは朝8時に足利市駅前を出る市営バスが利用できるのですが、神奈川県内からだと朝一番の電車で出発しなければなりません。
足利市駅に隣接したホテルを利用することで朝がゆっくりとなりとても楽になりました。

  足利市駅から40分近くかかって到着した入名草の終点は静かな山村でした。
店はありませんでしたが、自販機が並んでいて飲み物の調達はできました。

  入名草バス停から 500m ほど進んだ所で右折、さらに1Km ほど進むと左手に厳島神社の鳥居が見えてきました。
左折して舗装車道を進むとまもなく、行道山浄因寺へ向かう歩道の入口の道標が見えました。


  なおも直進すると石段になり、石段の上部あたりからまわりに大石が目立つようになりました。
間もなく厳島神社の境内に入るとすぐ先の巨大な花崗岩の上に社殿が載っていました。

  胎内潜りを通り抜けたあとザックを下ろして休憩。
日曜日なのに人の気配はなく、静寂の山中でした。

  巨岩の袂で休憩したあと、登ってきた道を5分ほど戻って行道山浄因寺へのルートに入りました。

  谷底をゆるやかに登って行き、途中で林道に上がってもうひと登りすると末端に着き、歩道の入口に道標が立っています。


  道標の先は杉林の中をやや急に登って行く丸太階段になりました。
しばらくすると行く手が明るくなって稜線が近づいたことを教えてくれました。

  自然林の中を2~3度折れ登ると穏やかな鞍部に上がりました。
野外テーブルが設けられていましたがそのあたりは杉の木の日陰になっていて寒いので 20m ほど先にすすみ、日の当たる高みで休憩しました。

  地形図の 426m 峰から藤坂峠の北のピークまでは穏やかな自然林の尾根でした。
まわりの山や名草の谷を見ながら気分の良い稜線漫歩となりました。

  ルートの手入れはよく、急な所は作りの丁寧な階段になっています。


  やや急な階段の降りが続くようになると藤坂峠は近く、やがて右下の方に舗装車道が見えてきました。

  車道に出た所から 50m ほど左手に進むと向かい側の登り口があり、ふたたび丸太階段を登って尾根の背に上がりました。
峠の切通しの底と両側の稜線のピークとの標高差が100m 超あるので結構なアルバイトでした。

  稜線に上がったあとも登りが続き、徐々に高度を上げて行って 450m 圏の無名峰に達するとようやく一段落となります。
ここには2連の野外テーブルが置かれ、その南脇に写真のような石祠が祀られていました。


  ルート上の最高点を越えて登りが終わり、いくらか楽になるとともに道が綺麗になりました。

  気分よく進んで行って 387.9m 三角点峰に着きました。
ここは檜に囲まれた小さな高みで、スペースが狭いせいか、野外テーブルから僅か1m ほどの所に三角点標石がありました。

  尾根筋が左に湾曲して暫く進み、次に右に曲がってまもなく、やや急な斜面を左手へ下ってゆく長い丸太階段になりました。

  躓かないよう注意しながら下って行くと右下に馬打峠の舗装車道が見えてきて、やがて車道に降り立ちました。

  馬打峠の道路を右手に 100m 近く進んだ所に向かい側の登り口があります。
ここの登りも 100m 超の高度差があってひと汗かかされました。


  尾根に上がると先の方に行道山が見えてきました。
そちらはさらに 100m 以上高いので行く手を遮る障壁のように感じられました。

  この頃から接近してきた寒冷前線の影響が出てきて風が強まり、時たま雨がパラつくようになりました。

  行道峠へ回って谷へ降りる計画でしたが雨の藪ルートを歩くのが嫌だったので中止。
手前のピークに立っている道標に従って関東ふれあいの道から行道山へ降りることにしました。

  こちらはとてもよく整備された道で、沢に降りる小尾根の末端近くも歩きやすい丸太階段になっていました。

  沢底であまり踏まれていない感じの林道に降り立ちました。
この林道の奥は行道峠の鞍部の方に向かっているようでした。
 
    左折して谷を下り、造林小屋の下を過ぎると間もなく浄因寺の参道に合流しました。

  時雨模様になって来ましたが両側の杉林が雨除けになり、傘を引っ張り出すほどにはなりませんでした。
 
  この道は数ヶ月前に歩いたばかりで様子が分かっているのでのんびり歩いて行くと、道端に観音像を載せた標柱が立っていました。
 
  間もなくバス停に着きました。
最後の部分をスキップしたせいで1時間近くもの待ち時間がありました。

  蕎麦屋でもあれば嬉しかったのですがお店どころかジュースの自販機さえ見当たず。
仕方ないのでザックに入っていたものを飲み食いしていたところ、思いがけない早い時間にバスがきました。
  天気が良くないのを気遣ってか、もう乗ってもいいですよ、とドライバーに声をかけられたので、ずいぶん早いですねぇ、と言ったらここでは点検や休憩をするから、と言う返事。
バナナを食べ、イオン水を飲み切った所で車内に入りました。

  バスは順調に走って定刻に足利市駅に着きましたが東武線は強風のため架線か何かの故障があり、東急線への直通電車が運休になっていました。
浅草行き特急電車の方は定刻運行と言う事だったので北千住まで 「きぬがわ号」 を利用し、早い時間に帰宅しました。

<ルートの詳細>




GPS スライドショー



Flickr の元画像スライドショー


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☆おわりに

    名草巨石群は国の天然記念物と言う事でかなり期待して行ったのですが、周囲があまり整備されていなかったせいもあってパッとせず、期待はずれでした。
名草から行道山へのルートはよく整備されていて、歩き難い所や危険な場所はありませんでしたが、低山の割りには登高差の大きいアップダウンが続き、意外に大変でした。
もっとも、この頃山ですぐくたびれるのは、歳のせいかも?