平山城址-長沼丘陵と南八王子 絹の道三角点探訪(2011.3.26) |
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☆期日/天気/山行形式: 2011年3月26日 晴 単独遠足 ☆地形図(2万5千分1): 武蔵府中(東京11号-1)、八王子(東京11号-3) ☆まえがき 東北関東大震災の大津波の惨害と福島原発事故対策の難渋を伝えるテレビニュースに心が痛む。 山行意欲が殺がれて家に閉じこもり勝ちになっているがこのままでは足腰が衰え、二度と山に登れない身体になってしまうかも、と心配になってきた。 まともな山に行くために必要な準備を整える気分になれないので、より手軽に歩ける多摩丘陵に行ってみようと考えた。 このあたり、昔は結構人気のハイキング・エリヤだった。 50数年前、まだ多摩動物園もなかったころ、合ハイか何かで高幡不動から平山城址を経て野猿峠まで歩いた。 都心から遠くないのにこれほど田舎な所があるのか、と驚いたことを覚えている。 それから半世紀あまりの時間を隔ててどうなっているか興味があった。 多摩動物園からはじまった開発が急速に拡大し、一帯は住宅街と大学キャンパスに占領されているが、僅かながら昔の地形・植生が自然公園として保存されている部分があり、近在住民の犬の散歩や健康ウオーキング・エリアとして親しまれているようだ、と言うことがネット検索で分かった。 軽い丘陵ウオークひとつだけでは足腰の鍛錬にならないので複数のコースを繋ぎ、 「梯子ハイキング」 にして歩くことにした。 まず平山城址公園に行って長沼丘陵の野猿峠口まで歩き、いったん長沼駅から八王子に出て昼食。 昼過ぎにJR横浜線で八王子みなみ野駅まで移動して絹の道を辿り、沿線の三角点を探訪しながら橋本駅まで歩くことにした。 |
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平山城址公園のパノラマ (クリックすると拡大) |
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☆行動記録 Ⅰ. 平山城址公園から長沼丘陵 <概要> 気圧配置が冬戻りして風が冷たかったがよく晴れて遠望が利く好天になった。 午前の部では平山公園内西部に立ち入り禁止区間があって尾根伝いに長沼丘陵まで行くことができず、山麓の住宅街を迂回しなければならなかった。 長沼の谷戸にあるカタクリ群落が花盛りだった。 <行動時間> 宮崎台[8:11]=溝の口=分倍河原=[9:03]平山城址公園駅(9:08)-平山城址公園入口(9:17)-尾根道(9:23)-季重神社入口(9:27)-東京薬科大学フェンス(9:40)-平山城址公園ゲート(9:43)-猿渡池(9:49)-六国台(10:05)-六国亭焼跡(10:07)-立入禁止看板(10:10)-下降点(10:14)-長尾丘陵栃本尾根取付(10:34)-展望台(10:39)-中谷戸下降点(10:41)-中谷戸(10:47)-カタクリ群生地(10:50/55)-霧降の道合流点(11:03)-平山口(11:12)-展望園地(11:20)-休憩舎広場(11:24)-西尾根下降点(11:27)-鎌田鳥山(11:30)-野猿峠口(11:35)-六社宮(11:45/50)-(11:55)長沼駅[12:03]=[12:11]京王八王子{駅付近で昼食} |
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<ルートの詳細> GPS スライドショー Flickr の元画像スライドショー 詳細地図 |
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長沼丘陵栃本尾根展望台のパノラマ (クリックすると拡大) |
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Ⅱ. 絹の道沿いの三角点探訪 <概要> 八王子で昼食をしたあと絹の道沿いにある3か所の三角点を訪ねた。 いずれの標石もその周囲に道はなく、ごく僅かながら藪こぎをする必要があった。 歩いたのはJR横浜線の駅ふたつ分だったがまわり道になったため、結構な道のりになった。 絹の道ルートの一部に昔のままの土道が残っている所があり、静かで雰囲気が良かった。 鑓水にある絹の道資料館に興味があったが大震災のあとの節電で休館になっていたのが残念だった。 <行動時間> JR八王子[13:00]=[13:05]八王子みなみ野(13:09)ー日本閣三角点取付(13:35)-三角点(13:44)-御殿峠自然公園入口(13:56)-東京工科大学フェンス(14:09)-大塚山三角点(14:23/25)-絹の道資料館(14:44)-御殿橋(14:50)-小泉家屋敷(14:56)-鑓水公園(15:05)-小山内裏公園入口(15:18)- 182m三角点(15:22)-サレジオ高専前(15:39)-(16:09)橋本駅[16:11]=長津田=[17:01]宮崎台 |
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<ルートの詳細> GPS スライドショー Flickr の元画像スライドショー 詳細地図 |
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長沼丘陵展望園地のパノラマ (クリックすると拡大してスクロール) |
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☆おわりに 今回は登降差がごく少ないから 「山行」 と言うのは憚るが午前と午後を合わせれば結構な距離を歩いたし、籔漕ぎもした。 ハンディーGPSを使って歩いた部分もあったからさしづめ、「ハイグレード遠足」 とでもいえば良いかも? 冷たい風が吹いて手袋が欲しいほどだったが晴れ渡って大気が澄み、随所で広大な展望を楽しんだ。 南八王子の絹の道は、登山愛好家だった英国大使 アーネスト・サトウやトロイ遺跡を発掘したシュリーマンも通ったと言われている。 故郷の富岡製糸場と横浜港とを繋ぐ史跡でもあるということで興味深かった。 節電休館で見られなかった鑓水の絹の道資料館はまた機会を作って訪ねたい。 |
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