南会津 斎藤山 (2011.09.29) |
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☆期日/天気/山行形式: 2011年9月29日 のち快晴 前夜旅館泊 単独立ち寄り山行 ☆地形図(2万5千分1): 田島(日光1号-4) ☆まえがき 小白森山から大白森山へ縦走したあと会津下郷に泊まり、次の日に斎藤山に登って帰りました。 斎藤山は会津田島市街の東、5Km にある 1278m の里山です。 会津鉄道 会津長野駅から短時間で登れる里山でしたが頂上手前のヘリポートで思いがけない大展望に巡りあいました。 前日登った大白森山頂上に劣らない展望をたっぷり楽しんだあと山を下りましたが、下山路の最後の部分で地元の人の車に載せてもらい、このあたりの山の話を色々聞くことができました。 |
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斎藤山 ヘリポートの展望 (クリックすると拡大 スクロール) |
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☆行動記録 <行動時間> 会津下郷(7:20)=[旅館の送迎車]=(7:30)会津長野踏切(7:35)-林道入口標識(7:42)-埋設電線配電盤(8:12/20)-斎藤山天水(8:37)-林道終点(9:10/20)-尾根上(9:53)-電波塔(10:03)-斎藤山ヘリポート(10:07/25)-斎藤山頂上(10:29/35)-林道末端(11:05/10)-斎藤山天水(11:35/40)-林道下部(11:50)=[地元の車に便乗]=(12:08)会津長野駅[12:17]=[12:24]会津田島[12:28]=[16:22]北千住[16:29]=[17:37]宮崎台 <概要> 会津下郷駅から田島寄り3つ目の会津長野駅が登山口なので朝一番の電車で行くつもりでいましたが宿の主人が車で登山口まで送ってくれ、そのお陰で歩き出しが30分ほど早くなりました。 朝方の冷え込みによる霧で山は見えませんでしたが踏切の下手の国道の角で車を降り、脇の畑で葱を抜いているオジサンと話をしながら支度をして歩き出しました。 古いローカル出版の案内書のコピーと最新版の2万5千分1地形図とを参照して北面の谷に分け入る林道を探りだしましたがこの道は頂上近くに電波塔を建設するときに開かれたようで、970m 台の終点の近くまで大部分が舗装されています。 上部で2度、大きく切り返して折れ登った先の、車2台分ほどの広場から先は山道になりました。 広場で休んでいるとき、樹木の隙間に小野岳が見えました。 朝方谷間を埋めていた霧がまだ消え残っていて、山が綿布団の上に乗っているように見えるのが珍しい眺めでした。 道標の脇から入った山道は30回あまり細かいジグザグを描いて谷の詰めの急斜面を登り、頂上から北東に派生している尾根の背に上がりました。 尾根に乗ったところで右折し、さらに 100m あまり登ったところにある電波塔の僅か先にヘリポートがありました。 一辺20m あまりのコンクリートの台に上がるとパッとまわりが開け、前の日に歩いた小白森-大白森の尾根筋はもとより、二岐山、北那須の山並み、七ヶ岳以北の南会津の山々、遠くの雲間には吾妻や磐梯も見えました。 ヘリポートの南へ繋がっているブナの尾根を3分ほど進むと三角点のある頂上に着きます。 南面に視界が得られ、野岩国境の山々とその奥手に日光、尾瀬、会津駒ヶ岳あたりの山々が見えました。 |
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斎藤山 ヘリポートの展望 (クリックすると拡大) |
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帰りがけのオマケの積りだったのが思わぬ大展望に巡りあえて大満足で山を下って行ったところ、林道最上部の折り返しで下から登ってきた軽トラックに出会いました。 乗って来たのは地元の "山の主" と思われる人で、この山には3本のルートがあり、毎年一度全国の "斎藤さん" が集まって50人ほどで登頂する行事があることなどを教えてくれました。 どちらからと聞かれ、神奈川の川崎からと言うと、わざわざ登りに来てくれてどうもありがとうと感謝され、なんだかこそばゆい気持ちになりました。 予定より早く下山できる見込みが立ったので林道中間の水場で斎藤山の天水を汲んだりしながらノンビリ歩いていると先ほどの車が降りてきました。 長野駅近くまで帰るのでよかったら乗らないかと誘われたので有り難くご好意を受け入れ、話をしながら駅に向かいました。 この御仁、毎年秋に斎藤山北尾根上の展望台から南会津阿賀野川谷の稲田の稔りの様子の写真を撮っているのだそうです。 林道の下部は台風15号の雨による洗堀で大荒れになっていて、ごく低速でしか走れなかったため、距離が短い割には時間がかかりましたが、そのお陰で駅に着くまでの間にこのあたりの山のことなどいろいろな話を聞く事ができました。 また、予定よりひとつ前の登り列車に間に合った結果、会津田島では浅草行の快速に4分の乗り継ぎとなり、夕方の早い時間に帰宅できました。 |
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<ルートの詳細> 会津 斎藤山の GPS スライドショー Flickr の元画像スライドショー ルートマップ |
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☆おわりに 南会津の里山 斎藤山は素晴らしい展望峰で、南会津の懐かしい山々と再会できました。 また、幾つかまだ登っていない山が残っていることに気付かされ、できるだけ早い時期にこれらの山々にも行かなければと思いました。 |
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