裏磐梯 雄国沼・猫魔ヶ岳(2010.7.30-31)


☆期日/天気/山行形式: 2010年7月30-31日 ホテル泊単独
☆地形図(2万5千分1): 磐梯山(福島15号-3)、喜多方東部(新潟03号-1)
☆まえがき
    老化の影響か、山歩きの際に下肢の痙攣が起こりやすくなっていたのが今年の春頃から一段と状態が悪くなり、大きな山や長期の山行を躊躇するほどにまでなっていた。
全般的な体力は格段落ちた感じではなかったので、痙攣さえ防げればまだ幾らかは山に登れる筈と、色々対策を捜していたところ、7月はじめに行った日光高山で劇的に効く薬を見つけた。
さらに、それと前後して始めた足のマッサージも大きな効果があることが分かった。(詳細はあとがきで)

  どの程度歩ける所まで回復しているのか確認するため、裏磐梯から吾妻連峰へ5泊6日の山旅を行ってみた。
このページは、その山旅の前半に歩いた裏磐梯西部の雄国沼とその周辺の記録である。

雄国沼と猫魔ヶ岳    
(画像をクリックすると拡大スクロール)
☆行動記録
7月30日(曇) 雄子沢登山口-雄国沼休憩舎-金沢峠-雄子沢登山口
<行動時間>

    宮崎台[6:04]=大手町=東京[7:04]=(ヤマビコ#43)=[8:22]郡山[8:31]=[10:09]喜多方[11:00]=(磐梯東都バス)=[11:45]雄国沼登山道入口(12:05)-雄国沼休憩舎(13:15/35)-金沢峠(14:00/05)-湿原遊歩道分岐(14:10)-雄国沼休憩舎(14:30/45)-(15:49)登山口[15:51+5]=(磐梯東都バス)=[15:55+5]道の駅裏磐梯(16:10)=[送迎車]=(16:15)裏磐梯湖畔ホテル
<概要>
    雄国沼付近は至って地味なエリアで、これまで視野に入っていなかった。
ニッコウキスゲが有名で、その花期には金沢峠へのマイカー乗り入れ制限が行われるほどだと言うが、その外の時期なら静かな山歩きが期待できる。
朝家を出ると昼前後に現地に着くから夕方まで歩いて足慣らしと体調チェックを行うことにした。

  はじめ、桜峠にある日帰り温泉 ラビスパ裏磐梯から尾根に上がり、雄国沼パノラマ・ラインから雄国沼に入る計画だったが天気図のパターンが悪く、降られる可能性もあったので裏磐梯側の雄子沢登山口からの往復に変更した。
登山口から雄国沼休憩舎まで、長期山行に必要な装備一式を収めた中型ザックを担いで行き、休憩舎から金沢峠までは軽装で往復した。
降られはしなかったものの、雲と霧で展望が妨げられたが綺麗な山と湖と森の景色を楽しんだ。
雄子沢登山口からバスで10分足らず戻ったところにある桧原湖畔のホテルに泊まったが、宿に落ち着いて時間が経ってからも痙攣は出なかった。
<ルートの状況>
    ルートの詳細な状況は、下のサムネイルのような GPS スライドショー・アルバム、Flickr 画像共有サイトを利用した元画像スライドショー、および GPS トラックを書き込んだ詳細地形図でみて頂きたい。



雄国沼・金沢峠の GPS アルバム


元画像のスライドショー


詳細なルートマップ

 

7月31日(曇一時晴) 雄子沢登山口-雄国沼-猫石-猫魔ヶ岳-八方台-裏磐梯高原駅
<行動時間>

    裏磐梯湖畔ホテル(8:00)=[送迎車]=(8:05)雄国沼登山道入口(8:15)-水場(9:00/05)-雄国沼休憩舎(9:30/45)-水場(10:35/40)-猫石(11:05/15)-猫魔ヶ岳(11:35/12:00)-pk1312(12:30)-八方台(12:55/13:10)-ゲート(14:20)-(14:45)磐梯高原駅[15:00]=(磐梯東都バス)=[15:10]五色沼入口/裏磐梯ビジターセンター(15:15/15:30)-(15:45)リゾートインみちのく

<概要>
    はじめの計画では雄国沼休憩舎にザックを置き、軽装で猫魔ヶ岳を含む沼の外輪山を周回したあと登山口に戻り、バスで五色沼入り口まで移動することにしていたが、初日の足慣らしで思ったより体調が良さそうに思えたので中型ザックのまま猫魔ヶ岳から八方台まで尾根を伝うミニ縦走を行うことにした。
八方台から桧原湖畔へは、磐梯山裏の中の湯跡を経由するのがノーマル・ルートだが、去年の初夏に歩いているので新味がない。 あえて車道歩きを行うこととし、ゴールドラインを下ってみた。

  この日の天気は前日より良かったが稜線は霧が多く、せっかくの展望ルートの景色を楽しむことはできなかった。
ただ、それと引き換えに日差しが遮られ、暑さで体力を消耗せずに済んだ。
それなりの距離を中型ザックを担いで歩いたが行動中のみか、五色沼入り口の宿舎に入ったあとも痙攣は出ず、久しく悩まされていた問題からの脱出を確信した。
<ルートの状況>
    ルートの詳細な状況は、下のサムネイルのような GPS スライドショー・アルバム、Flickr 画像共有サイトを利用した元画像スライドショー、および GPS トラックを書き込んだ詳細地形図でみて頂きたい。




猫魔ヶ岳-八方台の GPS アルバム


元画像のスライドショー


詳細なルートマップ
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☆おわりに
    穏やかなルートだったが10Kg を越す中型ザックを背負った2日間の行動で痙攣はなかった。
春以降、さまざまな対策をしたにもかかわらず徐々に悪化しいた状況が一転してノートラブルとなった。

  雄国沼の周辺はニッコウキスゲの花期を外せば静かで山が綺麗だ。
雄国沼休憩舎が快適な泊まり場としても利用できることが分かったので紅葉の時季にでも、ここに泊まることを含む山行を行ってみたいと思っている。


[追記-痙攣の原因と対策]
1. 血行不良が下肢の痙攣の原因だった。
   はじめ、筋肉が老化・衰弱したのが原因と思っていたがそうではなく、近隣の組織が硬直して筋肉の血行が阻げられていたためのようだった。
主な犯人は足の甲の組織の硬直で、足首から5本の指へ延びている骨の間が凝り固まっていたのを順次マッサージして解き解してみたら、数日のうちに足の甲がふっくらして柔かくなり、縦横に通っている静脈が浮かび上がってきた。
さらに、以前膝まわりの痛みに苦しんだ時の経験で、下肢部をはじめ、筋肉や靭帯(?)の凝り固まっていた部分も揉み解した。
  これらを行った結果、登山中だけでなく下山後時間が経過して体が冷えてきてからも痙攣が起きないようになった。
日常生活でも、エヤコンが効いた部屋に長時間座り込んでいて足が冷えると痙攣する傾向があったが、それらの不具合もなくなった。


2. 痙攣止めの薬
  数年前から消炎鎮痛剤(バッファリン、ロキソニン、カロナールなど)、そして近年は芍薬甘草湯を服み、それなりの効果が得られていたが、春以来それらでは抑えきれないほどにまで状態が悪くなり、困っていた。
たまたま、つれあいが腰痛になった時、近所の整形外科医が処方してくれた鎮けい剤(Myonal 50mg -Eisai)の飲み残しがあるのを見つけたので山行に持って行き、日光高山の頂上で服んでみたら見る見るうちに筋肉が解れたのでびっくりした。

  結果的には、上記のマッサージの効果が大きく、薬に頼る必要はなくなったが、体調が悪かったりして困った時のレスキューになると思うので、少量を手に入れておきたいと考え、あちこち捜しているうちに、海外でリパックしたオリジナル製剤を国内標準薬価のほぼ3倍で入手できる個人輸入代行サービスがあるのを見つけた。
ものは試しとネット経由で注文し、恐る恐る指定口座に代金を振り込んだら1週間あまりで書留速達郵便で送られてきた。

  半年がかりで探り当てた痙攣対策は以上の通りだが、前者のマッサージだけでほぼ解決に漕ぎつけた。
後者はなにかで困った時のレスキューとして役に立つので、山中の安心を担保するために携行しているものの、常用はしていない。