日光 戦場ヶ原・小田代原から高山 (2010.7.20)


☆期日/天気/山行形式: 2010年7月20日(曇り時々晴)
☆地形図(2万5千分1): 男体山(日光12号-1)、中禅寺湖(日光12号-2)
☆まえがき
  梅雨が明け、待望の夏山シーズンが来た。
以前ならさっそく長期のメイン山行に出かけるところだが、今は体調に問題がでてきて自信が持てなくなっている。
まずは涼しい所へ軽い山行を行って体調のチェックと足慣らしを行うことにした。

  日光の高山は、このあたりで残り少なくなった未踏峰のひとつだが、いくら力が落ちたと言ってもこれだけでは物足りない。
光徳入り口から歩きだし、戦場ヶ原の奥手から小田代原を廻ったあと山に上がることにした。

  うまい具合に梅雨明けの花の盛期にまわり合わせ、色々な花を見ることができた。
高山へのアプローチで通った谷間が美しかった。
この頃悩まされていた下肢の痙攣の対策も見つかり、夏山山行の可能性が見えた。

花盛りの小田代原の先に日光連山が並んでいた  
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<行動時間>
    宮崎台[6:09]=北千住=[9:20]東武日光[9:32]=(湯元行バス)=[10:43]光徳入口(10:45)-小田代橋(11:11)-泉門池(11:16)-戦場ヶ原分岐(11:20)-西ノ湖分岐(11:32)-小田代原展望台(12:00/20)-高山入口(12:37)-熊窪分岐(13:00/10)-高山(13:50/14:10)-(15:02)滝上[15:03+3]=(日光行バス)=[16:05]東武日光[16:20]=[16:28]下今市[16:30]=(急行)=北千住=[19:16]宮崎台

<ルートの詳細>
  ルートの詳細は次のふたつのアルバムで。




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元画像のスライドショー



<ふたつの3等三角点標石があった高山の頂上>
 低公害バスが運行されている道路から分かれて高山に向かう道は広々した美しい谷を通っていた。
中禅寺湖畔への乗越しの鞍部からやや急に、二か所の鎖場を経て登り上げた高山の頂上は、下の写真のように樹木に囲まれ、落ち着いた雰囲気の漂う所だった。

写真の説明  
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  不思議なことにこの頂上にはふたつの3等三角点標石がある。
左の写真で分かるように一方の標石の横には "3等三角点" と記した杭が立っているがその後ろ約5m の所にもうひとつ、4隅の角が削がれた変形8角形の三角点標石がある。
(写真では手前側)

  この山行で唯一の頂上だし、時間の余裕もあったので、飲み食いをしながら長い休憩をした。

  乗越のあたりで両下肢の外側が痙攣気味になってきたので芍薬甘草湯を服んだが良く効かず、休憩で体が冷えてくると一段と悪くなった。
出かける前、つれあいが腰痛になったとき、近所の整形外科医が処方してくれた薬の服み残しがあるのを見つけ、持ってきていた。
ものは試しと服んで見たら間もなく、スルスルと言う感じで筋肉が解れ、痛みが取れたので驚いた。

  脚の具合が良くなったお蔭で下山は至って順調になった。
計画より大回りのルートを歩いたにも拘らず、龍頭の滝上バス停で予定よりひとつ早いバス間に合い、早い時間に家に帰れた。
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☆おわりに
    "高山" ?  日光にそんな山、あったっけ!  と言う人が多いのではないかと思うほどマイナーな山だったが登ってみたら森が綺麗で結構険しい所もあり、小さい割に面白い山だった。
地味で小さいため後回しにしたままの山があちこちの山域に残っているが、体力が落ちて高い山、大きな山に登れなくなってきた今どき、それらの存在が有難いものになっている。

  時間稼ぎの積りで湿原歩きを付け足したのも良かった。
戦場ヶ原は何人かのバードウオッチャーが来ていたが、鳥の種類が多く、色々な鳴き声が聞けた。
小田代原は花盛りだった。
ここの代表種とされるホザキシモツケをはじめとして、イブキトラノオ、ニッコウアザミ、クガイソウ、アヤメ、キバナツリフネ、ヤマオダマキなど、沢山の花を見ることができた。

<下肢痙攣対策>
  高山の頂上で服んだ薬は Myonal と言う名の鎮けい剤だった。
一錠飲んだらすぐに下肢の痙攣が取れたのはビックリだった。
それだけでなく、山行から帰った夜から翌日にかけて、この頃気になっていた腰の重苦しい痛みや肩の凝りまで軽くなった。
下肢の痙攣の原因の元は胃手術の影響による血小板の減少や消化器官の弱体化かと思っていたが、こんなに良く効く薬が見つかったのは予想外の幸運だった。
以前悩まされた膝の痛みの原因は膝とその付近の組織の硬直による血行阻害だった。
もしこれと似たような問題が下肢のあたりに生じているのだったらマッサージで治せることになり、薬に頼らなくても良いことになる。
いずれにしても、いま少しの間、山登りが続けられる可能性が見えてきたような気がする。

戦場ヶ原の景色  
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