浜名湖西 石巻山-本坂峠-三ケ日(2010.11.28-29) (β Version) |
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☆期日/天気/山行形式: 2010年11月28-29日 晴 単独旅館泊 ☆地形図(2万5千分1): 豊橋(豊橋12号-1)、三ヶ日(豊橋8号-3) ☆まえがき 浜名湖の西から北をグルゥーっと尾根が繋がっている。 湖の西側は湖西連峰、北側は湖北連峰と呼ばれていて、低山ながら稜線上の所々に大きな露岩があったりして眺めが良く、割に面白い尾根伝いができる。 かれこれ10年以上も前に、湖西連峰の端から大知波田峠まで歩いて気賀に泊り、さらに浜名湖北岸の尉ヶ岳から富幕山・奥山を歩いているのだが、中ほどの大知波田峠から宇利峠、瓶割峠を経て富幕山までの間が未踏のままになっていた。 今回は三ヶ日に2泊し、3日がかりでこの未踏部をカバーする "低山大縦走計画" を組んで出かけた。 出発直前に風邪気味になっていたが、軽い風邪ならは総合感冒薬を飲んでひと山登れば治せることが多かったので今回も同じ "手" を使おうとしたのがうまくゆかず、かえって症状が悪化。 初日の夜に熱が出て2日目以降をギブアップ。 途中敗退となって終わった。 結果的には、石巻山-大知波田峠-富士見岩-本坂峠-姫街道-三ヶ日、だけのミニ山行で終わったのだが、ごくマイナーな山域のため情報が乏しいようなので、ルートの詳細をリアルに見れるよう、 GPS トラックアルバムを纏めたが、さらにそれを補足するため、このウエブページを作成した。 |
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石巻山頂上から豊橋方面 (クリックすると拡大) |
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☆行動記録とルートの状況 <行動時間> 11月28日(晴) 宮崎台[6:13]=あざみ野=新横浜[6:52]=(コダマ#631)=[8:42]豊橋[8:53]=(豐鉄バス)=[9:23]金田(9:25)-石巻山登山口(9:40)-石巻山鳥居(10:15)-石巻神社(10:20/25)-石巻山(10:40/50)-鳥居(11:05)-豊橋自然歩道標識(11:40/45)-大知波田峠(12:05/25)-富士見岩(12:50/55)-本坂峠(13:25)-本坂(14:10)-蜜柑畑で休憩(14:30/35)-三ヶ日駅(15:10)-(15:30)萬屋旅館{泊} 11月29日(晴) 三ヶ日[9:20]=(遠鉄バス)=[10:40]浜松[11:20]=(コダマ#644)=[12:57]新横浜=あざみ野=宮崎台 <概要> 初日は風邪治しを兼ねた足慣らしなので未踏部南端の大知波田峠から本坂峠まで歩いて三ヶ日の宿に行く計画だったが縦走の起点となる大知波田峠へは、浜名湖側からでなく、豊橋からアプローチした。 |
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毎時1本強の頻度で豊橋駅前から運行されている金田住宅前行バスで20分ほど、終点の一つ手前で降りて家並みの背後に出ると正面尾根筋の右手の方に頭のとんがった山が見えてきた。 僅か進むと尾根の裾に沿っている道路にT字に突き当たった。 角を左に折れ、山から遠ざかる方向に進んで尾根の端まで行くと民家の左脇にコンクリートの階段があり、石巻山への入り口を表す道標が立っていた。 階段を上がるとすぐに幅広の土道に変わり、ごく緩やかな上りが続くようになる。 ところどころに枝道があるが要所に豊橋自然歩道の道標が立っている。 |
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左右の分岐を見送って直進し、石山荘の建物の背後を過ぎた所で舗装路に上がるとすぐ先に石巻神社の鳥居があった。 鳥居から始まる石段の途中、右側に石巻自然科学資料館が、左脇には茶店があった。 茶店の戸は閉まっていたが入り口の横に石巻山周辺のパワースポットの説明図が掛けてあった。 あとでネット検索をしてみたら沢山のヒットがあり、奈良の三輪山ともつながりがあるという記述も見えた。 鳥居のすぐ上まで戻って左折し、石巻城址の標識の脇から頂上に向かった。 石巻山の頂上は太い注連縄が掛けてある巨大な石灰岩塊で、冒頭のような展望が得られた。 |
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石巻山から大知波田峠までのあらかたは林道歩きで特に問題はなかったが途中にある分岐で少し迷った。 案内書には林道の左脇に "豊橋自然歩道" を見たら左に入ると記されてあったのだが入って行く所は本道より立派なコンクリート舗装だった。 電波塔か何か、稜線上施設の工事のために開かれたような感じの車道で、入り口が金網ゲートで厳重に塞がれている。 まっすぐ高度を上げて行って支稜の背に上がる所に豊橋自然歩道の道標が立っていた。 尾根の背に沿って左に回り、緩やかに登って笹薮の間を過ぎると大知波田峠に出た。 廃寺跡のある峠の眺めは前に通ったときと同じだった。 |
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大知波田峠から約30分で富士見岩に着いた。 高みに石巻山を小振りにしたような大岩があり、その隣に送電線鉄塔が立っている。 朝は晴れていたが雲が出てきて岩の上からも富士山は見えなかった。 |
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富士見岩から約40分で本坂峠に着いた。 旧東海道の脇道が乗り越している。 気賀からこの峠を越して御油に至るこの道筋は女性が多く通った所から姫街道の愛称がある。 本坂峠は難所として知られていたという。 |
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右折して三ヶ日に向かい、石畳が断続する道を下ってゆくと椿の大木林がある。 椿林のすぐ下で舗装路を横切った。 ここまで車で上がれるから、峠への出入りは至って容易なように思われた。 本坂峠から三ヶ日駅まで2時間近くもかかった。 風邪気味で調子が良くなかったのでゆっくり歩いたのと途中のみかん畑の縁で長い休憩をしたせいだった。 |
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三ヶ日は駅舎の半分がカフェテリアになっていた。 蕎麦が食べたかったのだが、入り口に出ていたお品書は洋食系ばかりで気が進まず中に入のは止めた。 三ヶ日では郵便局近くの古い旅館に泊った。 電話で応対に出た大女将は出かけて留守で、若夫婦が応対してくれた。 昔からやっている感じの古風な安宿だったが、トイレ洗面所付きの部屋の居心地は悪くなかった、 ただ、風呂が微温かったため山で冷えた身体を暖めそこねた。 炬燵を出してもらったが手遅れで、さらに身体が冷え、熱が出てきた。 重い風邪ではなかったので、風邪薬を服んで山を歩けば治せると思っていたのだが、下山後の養生にぬかりがあった。 |
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最後の手として山行に持ち歩いている薬箱から抗生剤を引っ張り出して服み、早い時間に寝床に入ったが、翌朝までに治すことはできなかった。 とても山を歩ける状態ではないと判断したので計画を中断。 バスで浜松に出て一日早く家に帰った。 |
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☆行動記録とルートの状況 ルートの詳しい状況は GPS トラック付きスライドショーで見ていただきたい。 GPS スライドショー・アルバム 元画像のスライドショー(Flickr) |
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☆おわりに 湖西連峰から湖北連峰へ、2泊3日の大縦走計画だったのが初日に風邪をこじらせてダウンした。 二日目以降を中止したため、ささやかなミニ山行で終わってしまったのが残念だった。 春先にも再挑戦し、残りの部分を完歩したい。 |
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