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◇"山椒は小粒でもぴりりと辛い"! ここに集めたツールの大部分はミニサイズである。 単機能で小さいソフトは金にならないから、フリーウエアの独壇場となっている。 しかし、これらが導入してあるかないかで、パソコンの使い勝手に甚大な差異が生じる。 小物ツールの使いこなしは情報リテラシィの向上に欠かせない! |
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プログラム名 | 機能/特徴 および 所在 |
高機能アーカイバー ◎Explzh (フリーウエアー) |
ファイルの圧縮/解凍を行なうアーカイバーソフト。 同種の仲間では最大・最強でむしろ "大粒" だが、ずば抜けて強力・高機能で、まさに何でもござれだ。 オープン アーカイバー プロジェクトと連動しており、ホットキィ一発でアーカイバー dll のリビジョンをチェックし、最新版にアップデートできる。 本体自身のアップデートも同様にできる。 機能拡張とバグの除去のためのアップデートが頻繁に行われ、いつまでも進化が持続しているのは、作者の勤勉さのお陰だと思われる。 昨年、シェヤーフィー不要のフリーウエアーになった。 (http://www.ponsoftware.com/archiver/) |
高機能スクリーンコピー ◎Winshot および スクロールキャプチャ CaptureSTAFF (いずれもフリーウエアー) |
さまざまなオプション(デスクトップ、アクティブウインドウ、矩形範囲→印刷、クリップボード、JPGファイル)で、PC の画面をコピーでき、同種の中では際立って機能が高い。 さまざまなトラブルの様相の通知、ソフトの設定法や操作の説明、何らかの理由でプログラムのメニューから印刷できない情報を、強引に "印刷" してしまう裏技ツールとしてなど、さまざまな局面で役に立ち、手放すことのできないツールになっている。 (http://www.woodybells.com/) Winshot で唯一物足りない点は、縦長でディスプレイの画面に収まりきらないウエブページを一枚の画像としてコピーできない事だ。 あちこち探し回っているうちに "SnagIt" と言う米国のシェヤーウエアがあり、その日本語版を ASCII Solutions が販売していることが分かったが、日常使いそうもないソフトとしては高価すぎると思った。 さらに探しつづけているうちに "Capture STAFF" と言うフリーソフトに行き当たったので試してみたら、ときどきスクロールに失敗することはあるのだがそこそこは使えるので常用機に導入し、便利に使っている。 最近、"FastStone Capture" (◎) という米国のフリーウエアが紹介された。 味見の感じでは上記 SnagIt と似通った感じでやや遅いが縦長ウエブページの確実なスクロールキャプチャーができた。 CaptureStAFF の不確実性は嫌で英語でも構わないという向きにはこれが良いと思う。 なお、Firefox のアドオンに "Screen grab!" と言うアドオンが出てきた。 ページ全体、表示部分、選択範囲のいずれかを選んで確実にキャプチャーできので、ウエブページのキャプチャーはこれ一発で用を済ませられるようになった。 実は IE7 にもアドオン機能がある。 そちらを探してみると、"IE snap" と言うウエブキャプチャーアドオンがあったのだが、フリーではない。 $25 払わないと、取得画像に大文字のスタンプが重なってしまうのでとても使い物にならない。 たかがウエブキャプチャーのアドオンに $25 も払う気にはなり難いなぁ、と思っているところへ、どぎついスタンプを貼り付けられるとかえって腹が立つ。 IE にも結構色々なアドオンが出ているのに一向に話題にのぼらないのは、それらの多くが有料で、費用/効果比の正当化ができないせいらしい。 |
LAN上クリップボード共有 Clipboard Forwader (フリーウエアー) および △LAN クリップボード (シェヤーウエアー) ◎ IPClipboard (業務以外フリー) |
クリップボードに取り込んだデータ(文字/画像)を LAN に繋がった別の PC に送信し、相手側で受信するためのソフト。 複数の PC を連結して高能率な作業ができるようになるので、きわめて便利なツールだ。 この種の初物だった Clipboard Forwader を 1997年に公開した開発グループは現在行方不明。 ソフトだけが辛うじて、Vector と Nifty のライブラリーに生き残っている。 (http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se054395.html) (http://www.nifty.com/download/win/util/clipbrd/index3_05.htm) Clipboard Forwader は Windows 2000 まではまったく問題なく使えていたが Windows XP では転送動作自体は正常動作するものの、転送先コンピュータ名を設定する入力ボックスが潰れてしまうという問題が生じ、使い難くなった。 PCの接続台数が4台以下と言う制限があるが、ほぼ同一の機能を提供する LANクリップボードと言うシェヤーウエヤーがある。 そのライセンスを持っていたので、これも重複インストールして XP 機が関与するデータ転送を行うようにしていたが、XP がメインになってからは全面的にこちらに切り替わった。 LanClip は、下記のアドレスでシッカリしたサポートが行われている。 (http://quickware.a-quest.com/) 最近、VISTA が LANに仲間入りしたら、LanClip と VISTA のファイヤーウオールとの折り合いに難点があるらしいことに気がついた。 あらためて探し回ったところ "IPClipboard" と言う新しいツールが見つかった。 VISTA 上で問題なく走ることが確認できたので、最近これに乗り換えた。 さらにこれを Ubuntu Linux 機の Wine 上で起動してみたら何も問題なく常駐し、正常に機能することが分った。 ホームLAN に繋がっている Linux 機と Windows 機との間で、文字列や画像のコピーペーストができるようになれば、Linux 機と Windows 機とを常時併用するのに一歩近づける。 この種ソフトは、セキュリティー面では問題がないとは言えないためか、雑誌などでは滅多に紹介さない。 あまり知られていないようなのだが、利便性はきわめて高く、一度使ったら手放せなくなる事必定だ。 |
内蔵時計管理、および タスクバーカスタマイズ Tclock (フリーウエアー) |
PC の内臓時計を正確に維持して置くことは、LAN上のPC相互間のフォルダの同期やバックアップ、メールの受発信順表示の基準となるので、非常に重要だ。 これは指定したタイミングで Internet 上のタイムサーバと照合してPCの時間を補正するミニアプリで、PC内臓時計の正確な時間合わせを行うとともに、設定によって時報やアラームを表示することができる。 また、タスクバーに表示されている時計のデザインをはじめとして、タスクバーやスタートメニューを簡単に模様替えする UI カスタマイズ機能も持っている。 新しいPCを立ち上げたとき、真っ先にインストールするソフトのひとつだ。 (http://homepage1.nifty.com/kazubon/) なお、Windows XP では一週間に一度 Microsoft のタイムサーバに接続して時刻を補正する設定になっている。 XP 機で、細かい事は言わず、時報やアラームも要らないと言うことならそのままで良いだろうと思ったのだが、そのあとで問題が起きた。 世界中に増殖した XP 機からのアクセスが MS 社のタイムサーバに殺到してパンク。 あらためて世界各地でサービスを提供しているタイムサーバに繋ぐよう奨めるようになったという。 |
アイコン整列 SnapIt (シェヤーウエアー) および ◎KH DeskKeeper (フリーウエア) ◎いせ (フリーウエア) |
Win95 の初期からあるミニアプリで、デスクトップ上のアイコンを一定間隔の格子状に整列し、登録した状態を記憶、再現する。 Windows Me 以前では、OS のクラッシュが頻発していたが、その都度デスクトップがグチャグチャになってしまうのを復元できるありがたいソフトだった。 アイコンの格子状整列は、Windows XP から標準機能に入ったのだがまだ機能が不足だ。 好みに従って組み立てたアイコンの配列を明示的に保存しておき、何らかの原因で画面が崩れた時には、それを呼び出して確実に復元する仕組みはない。 SnapIt が作者の都合で Internet 上から姿を消してしまったのが残念 (たとえばhttp://www.geocities.jp/sayg_naka/where_soft.html を参照) だが、今でも個人ライブラリーに保管し、便利に使っている。 今でもニーズがあるのだから現役の類似ソフトが出ているのではないかと思い、あらためて検索してみたところ、それらしいものが幾つか見つかった。 なかでも、"KH DeskKeeper2007" というフリーウエアーは、ほぼ同一の機能を提供し、XP/VISTA 双方で問題なく使える。 X64 モード VISTA でも使えるアイコン整列ソフトとしては "いせ" と言うのもある。 |
多機能デスクトップアプリ ◎ぴたすちお (フリーウエアー) |
アイコン整列機能を持っているので SnapIt の後継ぎ候補にできるかも、と思って使いだして見たら大変にオタッキィな超多機能デスクトップ環境ツールだと言う事が分かった。 作者(あら氏)が書いたReadme には、主な機能として、 ●ウィンドウの移動、サイズ変更中にスナップする ●ウィンドウが画面の外にはみ出さないようにする ●ウィンドウをタスクトレイに最小化する ●デスクトップのアイコンを自動的に等間隔に整列する ●デスクトップのアイコンを小さいサイズで表示する ●デスクトップアイコンテキストの背景を透過する ●マウスでいろんなコマンドを実行する ●ダブルクリックでひとつ上のフォルダに移動する ●ウィンドウを半透明化する ●マウスの移動のみでウィンドウをアクティブにする ●月齢を計算する ●Windowsキー、Insertキー、Altキーなどをを無効化する ●マウスやキーボードが何回押されたかを集計する ●マウスやキーボードを掃除する間、一時的に無効にする などがあり、一度使えばクセになると思いますので是非お試し下さい、とある。 既存のデスクトップ・ツールと干渉があるように見えたのでテスト専用機以外のPCでは使っていないが、馬が合うならば、これだけ単独で使うと良いだろう。 |
ウィンドウ整列MagenetWindow (フリーウエヤー) |
いくつものアプリケーションを開いて作業しているときに、アプリウィンドウの枠をお互いにマグネットのようにスナップ付着させることによってデスクトップを小奇麗に保つ操作性改善用のミニアプリ。 他にも、マルチモニター時のモニタ間のスナップ、スナップしたときに音が鳴る機能、最前面化機能、半透明機能(Win2k以上)、中央表示機能、移動制限機能など、さまざまなおまけ機能がある。 特に役に立つと言うような物ではないが、気分よくPCを使うのに幾らかは役に立つ。 (http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se175660.html) |
かな漢字変換再入力 Again Typer (フリーウエアー) |
うっかりして IME でかな漢字変換モードにするのを忘れてキーボード入力を始めてしまったとき、まずBSキーなどで間違った部分を消したあと、変換モードにしてからホットキーを叩けば、日本語変換の入力未決定状態に戻してくれるというありがたい常駐ソフトだ。 地味なミニアプリだが、半世紀以上も粗忽者をやっている人間は大いに助けて貰っている。 (http://www.try-net.or.jp/~takaki/) |
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