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◆まえがき出来不出来が定まらない Windows オンリーでやって行くのに少々嫌気がさしてきた。かといって、自作派を拒絶する Mac に手を出す訳には行かない。 とすれば、頼りにできるのは Linux 一本ということになる。 こんな状況の中で、Ubuntu Linux に手を出して見たらエンドユーザ・プラットフォームとして大きな可能性が見えはじめた予感があって惚れこんだ。 2ヶ月足らずの間、興味の赴くままに、各種のハード環境にさまざまな形態でのインストールを実験し、いささか上っ面ながらもひと通りの様子見ができたような気がする。 近年中に、常用OSを移行する可能性も想定しつつ、逐次実戦機に Linux を導入してゆくこととしたが、その手始めとしてメインのノートPC(IBM Thinkpad T42 2373-4BI)へデュアルブート・モードでの導入を行った。 |
◆ハードディスクに余裕がない!このA4ファイルサイズノート機は 2005年春のトップモデルでハード環境は、CPU Pentium M 735、メモリー 1Mbyte、 GPU Redeon 9600、画面は1400x1050 の SXGA+。 OS は Windows XP で、購入後、3年経った今でも第一線機として通用する能力を持ってはいるのだが、ハードディスクがアンバランスに小さく、たった60Gbyte しかないので、ハードディスクの換装を行わない限り第2のOSを入れる余地はない。 下は、換装前のパーティション配分を示すチャートで、ディスク0 が内蔵ドライブ、ディスク1 は USB 接続の外付けドライブである。 この状態で、システムイメージをUSBドライブにバックアップした。 バックアップ終了後、まだ外付けドライブに余裕があったので、E:\ に入っていたユーザーデータもバックアップコピーした。 |
ノートパソコンのハードディスク換装は難度が高いといわれているが、最大の関門はどこのネジを外せばハードディスクを取り外せるのかが分かりにくいことである。 |
◆Kubuntu今回は Kubuntu をインストールした。通常版 Ubuntu の GUI が gnome であるのに対し Kubuntu は KDE を採用している。 KDE は下のスクリーンショットのように一見そっけないくらいサッパリした外見だが、ファイラー/ブラウザー/万能ビューアー兼用のきわめて強力なツールである Konqueror を中心とする Linux 最強の GUI だ。 Windows はもちろん、Mac も含めてもトップクラスの機能といわれている。 |
◆ブートマネージャの設定変更Kubuntu のインストールに伴って grub ブートマネージャが導入され、起動したときに Windows XP - Linux いずれを起動するのか聞いてくるようになる。初期設定では Linux 優先となっており、放っておくと Kubuntu が起動する。 今の所、このノートPCは Windows XP優先としたいので優先順位変更のやり方を調べていたら、Kubuntu の GUI から設定がやれる StartUp Manager というユーティリティーがあるのが分かった。 端末の CUI から設定変更するより気楽だし、表示カラーや背景画像の設定もできる。 これも Synaptics に入っていたので訳なくインストールでき、Windows XP 優先起動へ変更を行えた。 |