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[目的] ・2004 年末から常用してきた Mobile Athlon 2600+ 機は、CPU 制御による省エネ・静粛性と 抜群の安定性とで優秀だったが処理能力に限界が見えてきた。 ・用途を インターネット、静止画像(デジカメ、地形図)、ウエブページ作成に絞り、能力潤沢な ハードに更新する。 [ポイント] ・24時間通電に適する低電力、アイドリング電力制御 ・小型・廉価で高信頼・高速・高画質 ・Windows / Ubuntu Linux デュアルブート、クロスモード運用の実現 |
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[全体像] |
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◆ハードウエアの性能は大幅にグレードアップしたがその一方で、Winodws モードのソフトウエアはすべて先代機から引き継ぎ、ほぼ同一の相互連携環境を構築する。 キーボード・マウス・ディスプレイも先代機の物を流用し、まったく違和感がないようにする。 |
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[各構成部品] |
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マザーボードソケットに装着したCPU |
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ボックス入りCPUを購入すると標準形の冷却ファンが付いてくる。 TDP 45Watt の低電力タイプのため、ファンもコンパクトだった。 |
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CPU、メモリーの装着を終えたマザーボード。 Micro ATX で横幅が約25cm 程度。 |
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バックパネルにはひと通りののコネクターが並んでいる。 |
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マザーボード上には幾つかのコネクターと沢山の接続ピンヘッダがある。 それぞれを間違いなく接続できるよう、詳しい説明図が付いてくる。 |
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AMD社がプレスリリースで発表したブロック図 |
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ブラケットに取り付けた3台のハードディスクと光ディスクドライブ (上下逆転した状態で撮影) |
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ブラケット底部に取り付けた 3.5" HDD に風を当てるため、ケース底部に冷却ファンを取り付けた。 (風を吹き出すよう、ファンを裏返した) |
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[BIOS と パーティション] |
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BIOS Main 画面 (ディスクドライブ、メモリーの認識状態) |
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ハード・ディスク・パーティションの設定状態。 システムドライブは、 Windows、Linux、イメージバックアップエリアの3分割パーティションとした。 |
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[マルチ OS モード] |
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Windows XP のあとから Ubuntu Linux をインストールすると起動時に grub ブートマネージャが立ち上がるようになる。 放っておくと Windows XP が起動するよう、 Linux ユーティリティーを使って変更した。 |
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Linux モードでは Ubuntu が起動する。 起動画面は左のように至ってシンプルだが、うちに Debian 直系 Linux の強大なパワーを秘めている。 Windows は問題の多い VISTA を避け、堅実な XP とした。 |
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ソフトは先代機で使い慣れたものを中軸とし、一部アップデートして移植し、これまでと同一の相互連携環境を構築した。 高価な Acrobat 8 Pro のライセンスは先代機からこちらに移転できた。 目新しいソフトの筆頭は、Windows から Linux パーティションにアクセスできるファイラー: explore2fs ( →#3)だ。 Inkscape と MapMeasure とは、わりと最近仲間入りしたツールだ。 ASUS Probe はASUS 純正モニターソフトで、各部の正確な情報を表示できる。 |
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#3: Ubuntu Linux から Windows の NTFS パーティションへは、ntfs-config を導入する。 インストールは
Synaptics から極く容易にできる。 |
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[ハードウエア・モニター・ツール] |
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・先代機では CrystalCPUID で CPU 動作の制御を行って大きな省エネ効果を得たが、本機ではモニター機能のみを利用、CPU の制御は AMD 純正の Cool 'n' Quiet に委ねることとした。 Cool 'n' Quiet による制御は、コアクロック: 1800〜2300MHZ、コア電圧: 1.26〜1.31V と、調整幅がやや狭いように思われるが当面はこのままで行くことにしている。 |
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CPU-Z はハードウエアの詳細情報を取得できる |
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SpeedFan は CPU クロックの制御まで可能な高機能制御監視ツールだ。 各部の温度、HDD の S.M.A.R.T 情報の監視に利用している。 各部の温度変化をグラフで表示することもできるので、利用価値が高い。 |
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[あとがき] 今回の自作 PC は日常使用するシステムなので信頼性を重視し、主要構成部品は、過去1年内にリリースされたうちで評判がよさそうなものを選んだ。 省電力と静粛性、システムの堅牢性などを含めた総合性能では、現行メーカ製フラグシップ級を凌駕できたと信じる。 2.5" HDD の採用と、コア電圧/クロック制御付き低電力 CPU の導入などによって24時間通電し、ウイルス/スパイウエアのスキャンやデフラグなど、長い時間が掛かるタスクは、寝ている間に実行できるようになった。 Windows から Linux へ、デスクトップ機用 OS の乗り換えを現実味を持って検討できる状況になってきたので、それに対応し、Windows と Linux のデュアルブート・システムとしてセットアップを行った。 その過程で実感したことがふたつある。 まず、Linux はデスクトップ・アプリケーションが充実し、一般ユーザが日常使用するシステムとしても実用性十分な水準になっている。 もうひとつ、Ubuntu Linux は Canonical 社という強力なシングルソース化の手段を得たお蔭で、セットアップが Windows より格段と容易になっている。 新自作機はすでに実用に投入し、日常使いはじめているが今後の課題として、クロス OS モード・システムへのレベルアップがある。 Windows/Linux いずれの OS モードでも、その上に設置した仮想サブシステムの助けによって相手 OS モードをエミュレートし、主要なソフトを走らせられるようにしよう、と思っている。 以上 |
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