<半世紀ほどの昔からひと昔前までに山で撮った写真のアルバムです > 押入れの奥から引っ張り出したスライドやプリントの画像をスキャナで取り込み、フォトリタッチソフトで修正して作りました。 若い時の山行記録が行方不明のため、撮影した年月は不確かです。 何月だったかは、ほぼ間違いないだろうと思うのですが、年には1-2年の前後があるかも知れません。 並んでいる画像はすべてサムネイルなのでクリックすれば拡大します。 |
半世紀前の若者が手に入れる事が出来たカメラやフィルムは現在に比べれば格段に性能が劣るものばかりでした。 何十年ものあいだ、二階の押入れの中に放置してあったせいで、退色が目立つばかりでなく、カビやゴミが付着しています。 さらに、当時は高価だったカラースライドフィルムの節約ができるということで、35mm ハーフサイズ判カメラが流行ったため、サイズが一段と小さい原画が多いのも辛い所です。 そんな写真画像でも、スキャナーでディジタイズしてパソコンに取り込めば、画像処理ソフトによる修正やリタッチが可能となって、ある程度は見られる状態に復元できる事が分かりました。 どんなハード/ソフトを使用したかなどについては、概略のテクニカルデータが末尾に書き添えてありますのでそちらをご覧下さい。 ハードには相応の投資が必要ですが、ソフトは素晴らしい高機能な画像処理ソフトがフリーウエアーとして提供されているお蔭で一銭も掛けていません。 |
穂高岳ジャンダルム (1957年8月) 初めての夏山合宿は穂高岳でした。 涸沢に張ったテントに泊まり、前穂北尾根とジャンダルム北尾根(写真右側の階段状になっているバットレス状の尾根)とを登らせてもらいました。 登るに連れてグングン開けてくる周囲の山々の展望と乾いた岩の感触を今でも思い出します。 |
谷川岳一ノ倉沢にて ( 1958年5月) マチガ沢での雪上トレーニングのあと、一ノ倉沢のルートを偵察に行った時に仲間が写してくれた写真です。 革底に鋲を打った登山靴を履いて尻革を着け、巾着の様に紐で締めるサブザックを背負っているのは当時の "山屋" の標準的なスタイルでした。 |
鹿島槍北峰頂上から眺めた 五竜岳(1960年3月) 後立山は残雪期によく行っていた所です。 春の快晴の日に天狗尾根から登り着いた頂上には最高の展望がひろがっていました。 |
大天井岳からの常念岳 (1961年5月) 所属クラブの若手を連れて表銀座(燕-大天井-槍ヶ岳)を縦走しました。 大天井岳頂上付近で雪盲で動けなくなっていた単独行者をレスキューしたことと、東鎌尾根上部から槍の肩までがツルツルに凍結していて、アイゼンとピッケルが大活躍したのを覚えています。 |
蔵王 ザンゲ坂上部の樹氷 (1962年2月頃?) 毎年2月には会社のスキー仲間と蔵王、八方、志賀などに出かけていました。 |
鹿島槍 東尾根上部 (1964年5月) 東尾根登攀終了点の真近かだと思われます。 岩稜下部にフィックスドロープが映っています。 会社の山仲間と一緒に登りました。 |
鹿島槍 東尾根(1964年5月) 頂上からは真近かの剣岳が立派でした。 会社の山友達とその友達の3人パーティだったのですがお互いに気が合ったのでその次の夏に槍の北鎌尾根を登りました。 これは最も楽しい山行のひとつとして思い出の深いものです。 現在、その時の写真を探している所です。 |
笛吹川東沢(1987年8月) 登山を再開して1年あまり。 二十数年ぶりに同級生と二人で登りました。 魚止めの滝を越すと長ーい千畳の滑滝があります。 安らかな雰囲気の漂う美しい滑滝でした。 相棒のザックに付けられたポリタンが画面の端に写っているのはご愛嬌です。 |
笛吹川東沢(1987年8月) 谷の中ほどにある両門の滝です。 左岸の岩稜を登っている先行パーテイの大きさで滝のスケールが分かります。 |
☆おわりに ご覧になった写真は別段お役に立つようなものではなかったかも知れません。 でもひょっとすれば、長く山をやっている方の思い出のよすがになったり、最近山を始めた方の意欲の動機になったりすることがあるかも...。 これからもボツリボツリと思い出の画像をデジタルアルバムにまとめて行きたいと思っています。 時折覗きに立ち寄って頂ければ幸いです。 ☆テクニカルデータ [ハード] 使用したスキャナーはかなり古いミノルタ QuickSacn35(2700dpi) フィルムスキャナーと、それよりはいくらか新しいキャノン CanScan D2400UF(2400dpi) A4フラットベッドスキャナーです。 前者は、出てきたばかりのVGA級デジカメを買って使い始めたものの、その性能が全く期待外れだったため放り出し、サブカメラでも最低35mm コンパクト機でなければダメだと、 "銀塩戻り" した時期がありました。 そのときにカラースライド画像をパソコンに取り込むため購入したものです。 当時店頭に出ていた中では最高の解像度を誇っていた機種で、下手なカメラより高価でしたが、メーカがドライバーソフトの提供を続けてくれているお蔭で今でも使用可能です。 後者は老朽化していた Canon IX-4025(300dpi) フラットベッドスキャナーを更新したものです。 僅か4、5年の間に解像度が8倍に、価格が2分の1になっていたのには驚きました。 フィルムスキャナー機能も備えていますので、メインカメラの645判スライドのデジタイズにも使えるのがありがたい所です。 [ソフト] "Irfanview" という高機能フリーソフトを使ってスキャナーからの画像取り込みと、明暗/色調の調整やトリミングなどのマクロ的な操作を行ないました。 ウイーン工科大学の Irfan Skijan が開発した高機能画像ビュアーですが、日本語インターフェースモジュールも提供されているのでこれを組み込むと日本語ソフトとして使用できるようになります。 スキャナーからの画像取り込み、サムネイル表示からのファイル処理やスライドショウ、明暗/色彩の調整、トリミングやサイズ変更など、さまざまな操作が可能です。 また、各種のプラグインやアドオンソフトが提供されているのでこれらを組み込むことによって大幅な機能拡張ができ、各種の静止画像だけでなく、サウンドファイルのプレイや動画の表示まで可能となります。 詳細は次のリンクからご覧になれます。 http://www.irfanview.com/ また、クリーニング液でも除去しきれないほど強固に付着したカビやゴミは、"GIMP" (ギンプ)という Adobe Phto Shop クローン フリーソフトの "スタンプツール" を使って除去しました。 "GIMP" は、 Linux ユーザの間で広く使われている GNUフリーウエアーを Windows に移植したものです。 さまざまなアドオンやフィルターを組み込むことによって高価な、Adobe Phto Shop と同等の盛り沢山な機能を実現できます。 開発チーム本家の情報は次のリンクから見られます。 http://www.gimp.org/ 2005年11月末現在の Windows 版最新安定バージョンは、2.2.1 で、 http://gimp-win.sourceforge.net/ あるいは http://www004.upp.so-net.ne.jp/iccii/ からダウンロードできます。 "Irfanview" にしても "GIMP" にしてもタダなのに驚くほど良くできた高機能ソフトです。 使いこなしには少々手間が掛かるかもしれませんが是非一度トライしてみられるようお奨めします。 |
Top Page に戻る ’99−’86年山行一覧表を見る |