宮城七ツ森 撫倉山/たがら森-遂倉山-鎌倉山 (2020.10.15-16) (β版)
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七ツ森 撫倉山頂上の展望 (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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☆期日/(天気)/山行形式: 2020年10月15-16日 市中ホテル1泊2日単独山巡り ☆まえがき |
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☆山行全体地図 今回山行全体を示す Google マイマップ図です。 右上の "拡大地図を表示" アイコンをクリックすると別ウインドウにフルサイズで表示されます。 縮尺と中心位置を自由に変更しながら詳細を閲覧することができます。 |
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☆10月15日(晴れたり曇ったり): 撫倉山と松倉山を目指したものの撫倉山のみで時間切れとなりました。 ☆行動時間 ☆ルートの概況 |
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早朝に家を出て東北新幹線で仙台に行き、仙台駅西口バスターミナルで路線バスに乗り継ぐと40分たらずで国道沿いにある宮城大学・宮城県健康福祉専門学校前バス停に着きました。 この先へ乗り継ぐ大和町町民バスは、宮城大学のキャンパスに入ってすぐ右手を見ると 50m ほどの所にポストが立っています。 このバスは、大和町内から宮城大学へのスクールバスとして運行されているようで、日曜休日以外の毎日、大和町旧市街から大和町南部の新興住宅地と宮城大学を結ぶ路線を5往復走っています。 |
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宮城大学のキャンパスから走り出したバスは大和町南部の新興住宅地をぐるぐる回ったあと宮床の集落を通過し、市街地の南縁にある丘陵地に差し掛かろうとする所に宮床山田バス停があります。 バスが走ってきた国道から左手に分かれている道路の入り口の角にバス停ポストと七ツ森遊歩道の案内標識が立っていました。 |
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撫倉山(左)と松倉山 (画像をクリックすると拡大) |
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バス停から西へ、道なりに進んでいって地形図に 91.5m の三角点がマークされている小山に突き当たる所で右へ曲がってゆくと集落の中でT字路に突き当たりました。 突き当りのカーブミラーの下に掲げられている道標に従って右折。 僅か先で左な曲がると行く手に山が見えるようになりました。 |
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撫倉山に向かって進むようになるとすぐ、道の左側に登山者用駐車場がありました。 20台以上は停められそうは広さがあり、入口の右側に案内地図看板、左手の奥の方に公衆便所があります。 この日は入山者が少ないようで3台止まっいただけ。 そのうちの1台はドライブ途中の休憩をしている車でした。 |
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駐車場のすぐ先に信楽寺跡入口がありました。 |
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珈琲屋と猪避けゲート (画像をクリックすると拡大) |
登山口の他前にコーヒーなどを出す農家喫茶がありますが、水木曜日は休業とかで入口に鎖が張ってありました。 お店の入口を通り過ぎるとすぐ、道路工事用の通行止めバリケードで作った仮設猪避けゲートに突き当たりました。 |
ゲートを通って左手へ回り込んでいったところに松倉山入口の標識がありましたが位置を確認しただけで通過しました。 ここから入って松倉山頂上に登ったあと撫倉山に登るルート設定もアリだったのですがルートの状況が分からない初見の山だったので下山地がバス乗り場に近くなるよう設定したかったので逆順に歩く設定にしていました。 まず撫倉山の背後に回り込んで登頂し、次に接続尾根に回って裏側の鞍部から松倉山に登頂した上で信楽寺跡側に降りてくる計画にしていました。 |
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山畑の縁の道を進んで最奥の民家の横を通り過ぎると七ツ森遊歩道入口のゲートがありました。 "熊出没注意" の看板が掛けてあります。 |
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ゲートの先は穏やかな山道で、いかにも遊歩道にふさわしい雰囲気が漂っています。 所によってはヌカリ気味のところもありましたが色づきはじめた森を見ながらのんびり歩きました。 |
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撫倉山入口まで来ました。 ここは撫倉山頂上から南に派生している尾根の背を乗越す小高いところで、ガイド本では "おどろき展望台" と呼ばれていますが、まわりを樹木に囲まれ、視界は得られません。 撫倉山も裏側から登る計画なので小休止をしただけで通過して、次のランドマークである梅の木平展望台に向かいました。 |
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撫倉山西面の山裾を横断してゆく道は平坦でいかにも遊歩道らしい穏やかな雰囲気です。 |
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左下から登ってきた林道が出合いました。 先刻通過した集落の中にあったT字路を左折したところから始まって七ツ森湖畔まで通じている道路の途中から分岐してきた林道です。 合流点に "信楽寺跡から 2.0Km、梅の木平展望台へ 0.3km" と表示する道標が立っています。 |
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やや登り気味に進んで梅の木平展望台に着きました。 野外ベンチの脇に新奥の細道の石標が置かれています。 正面に七ツ森湖方面の景色を見渡せる展望スポットでしたが成長した樹木が視界を妨げ、はかばかしい眺めが得られません。 |
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展望台の先は暫く下り気味の道になりましたが少し進んだところからまた登り調子になりました。 緩やかに右手に回ってゆくようになると本式の登り坂になりました。 |
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坂を登りきった所は十字路になっていて直進して松倉山の方に行く道と、鉢倉山から大倉山入口を通って撫倉山頂上へ登ってゆく道が交差しています。 |
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撫倉山への登路は入口からいきなりの急登で、太いロープの末端が、入り口の角に立っている大木の根方に固定されています。 |
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取付きのはじめから固定ロープに面食らいながら登り始めてみたらすぐに非常な急登が始まって納得しました。 家籠もりで衰えた脚力を腕力で補いながら登り続けてゆくこととなりました。 |
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暫く登って尾根が痩せてきて直上が難しくなり、右手にトラバースしました。 ルートの様子は左の写真のようで、木の根の窪みを拾って足場にして急斜面を横切ってゆくので注意が必要でした。 このトラバースの上にある細尾根が "蟻の戸渡し" と呼ばれているようでした。 |
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尾根の背を登ってゆくと左のように灌木岩尾根とでも言う風な急登になりました。 |
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岩峰から西北方向の景色 (画像をクリックすると拡大) |
岩尾根の急登から抜け出して小岩峰の上に上がるとまわりの視界が開け、広大なパノラマを楽しむことができました。 この岩峰が天狗の相撲取り場と呼ばれている所なのでしょうか? 西の方は宮城・山形県境の山並みです。 |
岩峰から七ツ森湖 (画像をクリックすると拡大) |
視線をその左手に転ずると下の方に七ツ森湖の水面、先の方に泉ヶ岳と思われる山が見えました。 |
岩峰から笹倉山 (画像をクリックすると拡大) |
さらに左手の方を見ると笹倉山が立っていました。 9月末に初めてこの山域を訪ねたときに登って、とても気に入りました。 まず山の姿形が良いです。 信仰登山の山ゆえ保護されてきた森が奇麗です。 ローケーションに恵まれて仙台平野への素晴らしい展望が得られます。 各地にある ”ご当地の名山" のひとつですが ”無名の名山" のまま置いておくのがもったいと思うほどです。 |
左側が切れ落ちた細岩尾根の背を進んで行って尾根の左側に入り、水平に張り渡された固定ロープを伝わってトラバースする所があました。 左の写真のように樹木の中で高度感はないのですが、極めて急な斜面を木の根の隙間に足場を求めながらトラバースしてゆくのは嫌な感じでした。 |
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トラバースの先の岩場にアルミ梯子が立て掛けてありました。 梯子は3~4m ほどのが2段連なり、さらにその上に短い鎖場が続きました。 この辺りの雰囲気は奥沼津アルプス大平山の南にある "ときめきの岩尾根" を想起させすものでした。 次回の山行も含めてひと渡り歩き終えたあとの感想も同様で、七ツ森は北の沼津アルプスと例えても良のでは、と思ったことでした。 |
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梯子を上って振り返る (画像をクリックすると拡大) |
梯子と鎖場を登りあげて来た方を振り返ると藪の中に薄べったい岩板を立てたような感じのナイフリッジがありました。 最前のいやらしいトラバースは、このナイフリッジを迂回するためだったようです。 まわりが開て、眺めはすこぶる良くなったのですが痩せ岩尾根の背に乗っているのでよそ見をしながら歩く訳には行きません。 |
細尾根がわずか広がって露岩の高みに上がりました。 |
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すぐ先の岩陰に撫倉山の山名標識が置かれていました。 |
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撫倉山頂上から大和町方面 (画像をクリックすると拡大) |
左手の視界が開け、ページ冒頭の様な広大なパノラマが広がりました。 北の方の山の下は大和町の市街地で、その向こうの広い森の中に大きな建物が並ぶ切り開きがありました。 地図を参照してみたら工業団地の様でした。 |
すぐ近くに薬師像が安置されていました。 険しい山の頂上には不動菩薩像が置かれていることが多いのですが、七ツ森は "七薬師掛" の山なので "薬師如来像" と見立てるのが正解でしょう 山名標から薬師像の間のどこかに 359m 三角点標石がある筈なのですが確認できませんでした。 |
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秋空が広がった (画像をクリックすると拡大) |
秋晴れにしては雲が多く、なんとなくどんよりした感じの日でしたが午後の後半にかかる頃に雲量が減り、旗雲たなびく秋空になりました。 |
頂上から先へ進む所はこれまでの険阻と打って変わった穏やかな道になりました。 |
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僅かなコブを越したところから下降が始まるとまもなく、文字が消えた道標の腕木が置いてあり、尾根の背を外れて左へ降りてゆく方向を指示していました。 地形的には尾根の背を外さず直進して下降してゆく方が真っ当で、そちらに向かって進む道形の方がよく踏まれていたので進入してみましたが50m ほど先で小さな崖の上に出て行き詰まりました。 こちらはルートでないことを確認できたのでもとに戻って出直し。 左手へ下って見たらすぐロープが固定された急降下になりました。 |
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固定ロープを降りてゆくと最後に大岩の崖を真っ直ぐ下ってその下の道に降り立ちました。 |
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大岩の下から右手に進む道は杉林の中の穏やかな道になりました。 (左の写真は後ろを振り返って見たものです) |
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まもなく、おどろき展望台から登ってきてこの山の肩を乗越し、松倉山の方へ通じている道と出合いました。 計画ではここで左折して松倉山に向かい、そちらの頂上を越えて登山口に降りることにしていたのですがここに来るまでに予想外の時間がかかってしまいました。 疲れも溜まっていたので今回は松倉山を割愛。 17時13分に宮床山田を通過する宮城大学行きの代わりに16時04分に通過する大和町バスターミナル行きバスで山を離れ、大和町-泉中央駅経由、仙台に行くことにしました。 |
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撫倉山の南面を斜めに降ってゆくルートは、はじめの所に危なっかしいトラバースで大岩の上部へ移り、固定ロープを伝わって露岩の下に降りる難場がありました。 そこを通過した後は左の写真の様な穏やかな道になり、、やがて数時間前に通り過ぎたオドロキ展望台で七ツ森遊歩道に出合いました。 |
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バスを乗り逃さないよう、時計を見ながら歩くペースを加減しながら歩いて行ったら程よい時間に遊歩道ゲートを通過しました。 |
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田圃の中の道に出たときには丁度よいタイミングでバス停に行き着ける見込みが立っていました。 田圃の向こうに並んでいる松倉山と撫倉山が夕空をバックにきれいなのを見ながら気持ちよく歩きました。 宮床山田から大和町バスターミナルを経て、泉中央駅から地下鉄で仙台に戻るルートは回り道にはなるものの泉中央駅から先の地下鉄の便数が多く、所要時間も短いので利用価値があります。 宿舎は仙台駅隣接のホテルに予約していました。 9月末の一ノ関より客が多くなっていたものの、意外に空いていて、静かで丁寧な応対でした。 |
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☆この日のコメント |
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(Android アプリの山旅ロガー (左のルートマップのて GPS 軌跡、 およびウエイポイントの GPX 形式 データファイルの ZIP 形式アーカイブ をダウンロードできます) |
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撮影地点の経緯度情報が埋め込まれた大きいサイズの原画像を公開しているフォトアルバムです。 ヤマレコの山行報告 ヤマレコに出してある山行報を参照できます。 |
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☆10月16日(晴): 山群北寄りの5つのピークを巡ろうと、仙台大衡線高速バスで大和町へ移動。 ミヤコーバス営業所でタクシーに乗り継いで遂倉山釜房登山口へアプローチして歩きはじめました。 |
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七ツ森釜房登山口 (画像をクリックすると拡大) |
登山口向かい側の花 (画像をクリックすると拡大) |
☆行動時間 ☆ルートの概況 |
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大和町バスターミナルで予約してあったタクシーに乗り継いで遂倉山釜房登山口にアプローチ。 風流な花飾りが置かれていた登山口で脚拵えをしたあと登山道に進入しました。 田圃の中を山に向かって真っすぐ延びている道を進んでゆくと獣よけ柵に突き当たりました。 出入り口のゲートが前日に通った宮床山田のゲートの様な仮設でなくしっかりした造りになっているのは、山奥のこちらの方は獣が多いせいでしょう。 生真面目にしっかり設えてあるだけでなく、ゲートの開閉の仕方の丁寧な説明板まで出してあるのはいかにも東北らしいなと思いました。 |
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獣柵の先は山畑の跡と思われる平坦地で耕作放棄のあとに成長したらしい藪の中を進みました。 |
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山にかかると沢溝に入りました。 大きな石がゴロゴロしている所は登り難いと感じましたがすぐに詰めの様相になり、行く手に鞍部が見えてきたのは山が小さいおかげです。 |
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谷詰めの最後の所は泥をかぶった岩場の急斜面でした。 なかなか登り難そうに見えましたがロープが固定されていたお陰で簡単に登りあげることができました。 |
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登りあげた鞍部は熊笹に覆われている中に大きな倒木が横たわっていました。 倒木のその枝には "たがら森" への道標が掛けてありました。 |
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鞍部からたがら森に向かうといきなりの急登になりました。 登山道と言うより笹薮の隙間の踏み跡と言ったほうがあたっている程度の道です。 笹や立木を頼りに強引に直登して行くと長引いたコロナ籠もりによる衰弱から回復していない足腰の筋肉が悲鳴を上げそうになりました。 ダマシダマシ登高してゆくと上の方が明るくなってきて、傾斜も緩みました。 |
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道が平らになるとまもなく "たがら森" の山名標識が掛けられた立木があり、そのまわりの笹が小広く刈払われていました。 頂上広場は10数人が腰を下ろしてゆっくり休むことができそうな広さがあり、まともな登山道もない小さな山には過分の広さでした。 |
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広場の奥手に薬師像と四角い石碑が並んでいました。 碑面には平成24年6月吉日の日付と "七ツ森の恵夢と希望を沿岸へ云々" の文言が刻まれていました。 東日本本大震災があったのは平成23年3月でした。 この石碑はその翌年の6月に建てられたことになります。 |
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前日登った撫倉山の頂上からは、東日本大震災の大津波が村ごと全部押し流した海岸地帯を見ました。 このあたりの人々が海沿いに住んでいて罹災した人たちとどの様な関わりを持ったのか? あれこれ考えながら休憩したあと笹の間を急降下してもとの鞍部に戻りました。 |
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鞍部の先から遂倉山頂上に向かう所は一面枯れ笹のを登ってゆく道になりました。 |
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道がジグザグを描くようになり、もう少しで遂倉山頂上か、という所にT字路があって突き当りに、 "←左遂倉山・鎌倉山→" と記した案内標識が立っていました。 |
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T字路を左折して登ってゆくと間もなく遂倉山頂上に登り着きました。 広い頂上広場の奥の方に火の見櫓風の鉄骨展望台が立っていました。 |
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展望台の袂に 307.3m の三角点標石と薬師如来石像が置かれていました。 |
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鎌倉山へのルートは濃密な自然林の中の緩やかな下りから始まりました。 |
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ひと下りで降り着いた穏やかな鞍部には "遂倉山入口、七薬師コース⑥" と記した標識が立っていました。 |
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暫く休憩したあと次の鎌倉山に向かいました。 最前通ったT字路を直進して下って鞍部に着きました。 大木が林立している鞍部はいかにも北国の山らしい雰囲気が漂っていましいた。 |
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鎌倉山の登りにかかって僅か進んだ所の道端に丸みを帯びた大岩がありました。 "南無妙法蓮華経" と読み取れる文字が刻まれ、昔から行われている信仰登山のルートであることが分かります。 |
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頂上が近付いてくると尾根が細まり、露岩が目立つようになりました。 |
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まもなく登り着いた鎌倉山の頂上は、柵に囲まれた直径10m ほどの丸い平坦地で真ん中に赤塗の屋根掛けがありました。 まわりの山林が濃密で視界が遮られ、展望はありませんでした。 |
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屋根かけの下には薬師像が安置され、いくらかの賽銭が上げられていました。 |
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鎌倉山頂上からの下りはかなり急な尾根の背をまっすぐ下ってゆくものでロープが固定されていました。 傾斜が緩んでロープが終わった所の僅か先で道の真ん中に熊の糞がありました。 新鮮で香り高く、蝿が沢山たかっていました。 テリトリーに侵入してきた他所者に対する警告と思ったので熊笛を吹いてこちらの所在を知らせながら通過しました。 |
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尾根の末端近くまで降りて来ると人声が聞こえてきました。 前日来ほとんど無人の山を歩いてきている中でどうしたのかと訝りながら進んでゆくと中学生の遠足パーティでした。 人数が多く、後からあとからやってくるのですれ違いに時間がかかりました。 引率の先生に尋ねてみたら近在の中学校の遠足で、コロナ自粛のせいで中止した "合宿" の代わりの遠足、と言う返事でした。 |
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鎌倉山以北の3山と蜂倉山以南の4山との間は少し間が空いていて地形がゆったりしています。 この山域では珍しい平坦な尾根の背を進みました。 |
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平らな尾根を歩いていった先の沢溝で後から来た中学生達が流れを渡るのに難渋していました。 |
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流れを渡った所に新奥の細道の標石が立っていました。 |
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次の流れを渡る所に "遊歩道" のルートサインがありました。 |
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七ツ森ルートから湯名沢林道への分岐を示す標識が立っていました。 前日と同様、想定よりかなり時間がかかっているだけでなく疲れも気になりはじめていたので今回はこれ以上頑張らず、湯名沢林道から禅興寺へエスケープすることにしました。 |
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間伐作業が行われている杉林の横を通りぬけた先に広場があって数台の車が止まっていました。 広場の向こう側から湯名沢林道が始まっています。 |
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禅興寺裏の園地 (画像をクリックすると拡大) |
林道を歩いて谷の出口が近付いてきた所の道の脇に園地が整備されていました。 |
園地の出口近くの道に沿って石碑が並んでいました。 かつて行われていた信仰登山の遺跡です。 |
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墓地の後ろまで出て来ると墓地の向こうに寺の本堂が見えました。 前手側には樹木葬の看板が立っていました。 |
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寺の横手まで進むと寺と向い合せにある小さな集落の向かいに愛馬供養碑が立っていました。 脇に立っている立て札に、かつて馬は家族の一員として大切に扱われていたと記してあります。 |
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寺の山門の前には広い駐車場がありました。 寺の名は禅興寺。 門の脇に立っている解説板によれば松島瑞巌寺に連なる名刹とのことです。 携帯で呼んだタクシーが来るまでの間寺を拝観しました。 |
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禅興寺の庭 (画像をクリックすると拡大) |
本堂はこじんまりして地味なものでしたが山門の近くにあった庭は余計な飾り物のない端正な庭で、とても良い感じでした。 この後タクシーで大和町バスターミナルに移動、泉中央駅経由、午後の程よい時間に仙台に戻って新幹線で帰りました。 |
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(Android アプリの山旅ロガー (左のルートマップのて GPS 軌跡、 およびウエイポイントの GPX 形式 データファイルの ZIP 形式アーカイブ をダウンロードできます) |
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撮影地点の経緯度情報が埋め込まれた大きいサイズの原画像を公開しているフォトアルバムです。 ヤマレコの山行報告 ヤマレコに出してある山行報を参照できます。 |
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☆おわりに |
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