鈴鹿、入道ヶ岳 (2014.5.29) |
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☆期日/天気/山行形式: 2014年5月29日 市中ホテル利用山巡りの2日目 ☆地形図(2万5千分1): 伊船(名古屋11号-1) ☆まえがき 鈴鹿山巡り2日目には入道ヶ岳に登りました。 宮妻峡キャンプ場から宮妻新道に入って急登を抜け、上部の痩せ尾根を辿るとゆるやかな起伏を描く笹原と馬酔木林の入道ヶ岳頂稜に登りつきました。 鳥居が立っている三角点峰で広大な展望を楽しんだあと下降した二本松尾根は、とても歩きやいルートでした。 山麓にあった椿大神社は伊勢一の宮で、猿田彦大神を主神、天之鈿女命を副神として祀り、この地方で一番のパワー・スポットでした。 |
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入道ヶ岳頂稜部の眺め (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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☆行動時間 近鉄四日市駅前 #6乗場[7:51]=(三重交通バス)=[8:38]宮妻口(8:50)-冠山茶の木原(9:11)-宮妻峡キャンプ場(9:37)-新道登山口(9:45/52)-小休止660m点(10:50/11:01)-馬酔木林(11:08)-北の頭(11:45)-入道ヶ岳(11:53/12:23)-二本松尾根避難小屋(12:56/13:06)-井戸谷登山口(13:50)-椿大神社(14:05/20)-(14:21)椿大神社バス停[15:20]=(三重交通バス)[16:11]近鉄四日市駅 ☆ルートの概況 近鉄四日市駅前からバスに乗って宮妻口へ向かいました。 途中にある高校の通学時間にあたったせいで途中まで満員になり、山のアプローチでこんなに混んだバスに乗るのは何十年ぶりか?と思いました。 |
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途中で高校生が降りていったあとは一転してガラ空きになり、茶畑と家並みの中を進んで行くうちに残りの客も次々に降りてゆき、終点の宮妻口に着いた時はただひとりの乗客になっていました。 バスから降りて道に出てみると奥の方になかなかよい格好をしている入道ヶ岳が見えました。 |
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山に向かって200m 程進んだ所で右折して坂を上がり、大きな料理屋に突き当たった所で左折した所から山裾の舗装路を行くようになりました。 道の左下は紅葉の名所になっているようで、楓の森になっていました。 伊勢茶発祥の地 「冠山 茶ノ木」 展望台の看板が立っている所を過ぎたあたりから谷間に分け入って行く形になり、谷向いに聳え立っている入道ヶ岳を見上げながら進むようになりました。 |
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歩き出してから小1時間で着いた宮妻峡キャンプ場の奥から宮妻新道に入りました。 内部川ヘ降りてゆく所に車止めの広場があり、その奥に山小屋がありました。 小屋の内部は綺麗に掃除され、入口の向かい合わせに引き水があったので快適な泊まり場になりそう、と思いました。 |
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小屋の後ろに降りてゆくと川縁に道標が立っていました。 飛び石を選んで支流を渡り、さらに本流も渡って右岸を進むと堰堤の脇に大きなケルンがありました。 |
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ケルンの手前で左折して山に入ると急斜面を折れ登って行くようになりました。 地形図を見ると急登は谷底から約300m 程、ということが分かったのでワンピッチの辛抱と腹を決め、登りに掛かりました。 |
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宮妻新道は濡れると滑りやすくなって歩きにくいのだそうですが晴天続きのあとの乾いた状態では何も問題なく順調に登高してゆくことができました。 ルート沿いには左のように、一定間隔で位置識別番号が付いた道標が立っています。 |
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高度が上がってくると背後が開け、木の間に雲母峰らしい山が見えるようになりました。 |
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急登を抜けて尾根の背に上がると傾斜が緩みました。 小休止のあと僅か進んだ所で713m の独標を通過しました。 |
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独標からひと登りしたあたりから尾根が痩せてきました。 樹木がなけれが結構な高度感がありそうな細尾根です。 右下がガレている所では鎌ヶ岳と御在所山が見えました。 更にひと登りすると細尾根が終わり、頂稜肩の笹の斜面に入りました。 まわりが開け、背後を振り返ると鎌ヶ岳から雲母峰への尾根が連なり、その背後に御在所山が顔を出しています。 |
入道ヶ岳 頂上肩の展望 (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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笹原は登って行くに連れて傾斜が緩み、所々に馬酔木の群落が出てきました。 |
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明るく開け、形の良い山に囲まれた頂稜は、僅か1000m 足らずの低山とは思えない雰囲気です。 |
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笹原が平になった所が北の頭で、北尾根を登ってきた道が出合います。 広場の橋で単独の女性が山を眺めていました。 |
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北の頭の頂上のわずか先にイワクラ尾根合流点を示す道標があり、そこから先はゆるやかな下りになりました。 |
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左下に井戸谷の源流を見下ろしながら進んで行く所では、鳥居が立っている高みが見えてきました。 左手の井戸谷の先の方には雲母峰が立っています。 僅か900m にも足らない低山ですが堂々たる姿をしています。 鈴鹿の山が高さの割に格好が良いのは、低平な伊勢平野から直接立ち上がっているため高距が大きく、高さの割に山が大きくて険しいせいかもしれません。 |
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井戸沢の縁からみた雲母峰 (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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本峰頂上の手前まで進むと左下に伊勢平野の街が見えました。 黄砂の影響か、大気が濁っていて麓の集落しか見えませんでしたが、空気が澄んでいれば伊勢湾まで見えるに違いありません。 |
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入道ヶ岳頂上直下の眺め (画像をクリックすると拡大) |
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ひと登りで頂上の鳥居の袂に登り着きました。 もとは社殿もあったのではないかと思うほど広くて平らな頂上広場ですが今は「椿大神社奥宮」と刻んだ石標と、三角点標石があるだけでした。 まわりを見回すとこの山には3つの頂があることが分かりました。 最高点は今通ってきた北の頭の西にある高みです。 地形図でチェックすると今いる所が905.5m であるのに対し、そちらには915m と書き込まれていて、こちらより10m 近く高い事が分かりました。 |
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椿大神社へ下山する計画でしたが、ルートとしてはもっとも容易と思われた二本松尾根を選びました。 二本松ルートの上部は左のように笹原から馬酔木の茂みに入ってゆくもので、至って穏やかに始まりました。 |
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こちらにも一定間隔で位置識別番号が付いた道標が立っていました。 |
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ひと下りした所に避難小屋がありました。 小さな小屋でドアもありませんでしたが内部は綺麗に掃除され、天気が悪い時の休憩場所として役に立ちそうでした。 |
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小屋からひと下りで乗越の鞍部に降り着きました。 椿渓谷から登ってきて、小岐須渓谷の方へ下ってゆく道が乗り越しています。 ここで左折して沢溝の上部をトラバースしてゆく道に入りました。 |
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間もなくザレた沢溝に入ってひと下り。 途中で隣の小尾根に乗り移ってもうひと下り。 更にもうひとつ隣の沢に入って行くと水流が現れました。 |
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更に下って草生した林道跡を通過し、杉林に覆われた広い斜面を下りて行くと広い河原の縁に出ました。 ここは井戸沢の河原で、出口の縁に識別番号「1」の道標が立っていました。 |
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大量の砂利に埋め尽くされた広い河原には全く水がなく、谷の奥には入道ヶ岳のの尾根が見えていました。 |
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河原を横切って左岸沿いの舗装車道に上がり、右折して進んでゆくとすぐに大きな石鳥居がありました。 北尾根ルート入口の愛宕神社です。 |
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愛宕神社を通り過ぎると間もなく椿大神社(オオカミヤシロ)の裏門に着きました。 椿大神社を下山先に選んだのは、四日市行きのバスの便が良いというだけの単純な理由だったのですが、この神社は伊勢一之宮。 伊勢神宮の膝元にあって、国内各地にある一之宮の筆頭とも言うべき格式の高い神社でした。 主神、猿田彦を祭る荘重な本殿と、その連れである天鈿女命を祀る美しい社殿を持つ広大な神域が広がっていました。 |
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境内の端の方に地面に玉石を敷いたに所がありました。 玉置山やそのほかの古い神社の幾つかで見たのと類似する古代自然信仰の遺跡と思いました。 |
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参道を下って入口に出た所は左のような広場になっていて、横手に車の安全祈願所があり、絶え間なしに祈祷が行われていました。 広場の端にバス停の小屋、その向かい側には大きな茶店がありました。 茶店ではとても美味しい笊蕎麦を食べることができました。 ここから四日市まで、バスで約50分。 途中から先は朝来た時に通ったのと同じ道筋となり、下校の高校生が大勢乗り込んで満席にになりました。 |
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☆ルートの詳細 GPS スライドショー Flickr の元画像スライドショー ルートマップ |
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☆おわりに 入道ヶ岳は 1000m に満たない低山でしたが頂上部は3つのピークが鼎立。 広々した笹原から広大な展望が得られる格調高い名山でした。 地元では鈴鹿七山のひとつに数えられているそうですが、もっともと思いました。 なお、初めの計画では三日目にもうひとつ、雲母岳にも登る予定にしていましたが2日続きの山行で堪能。 疲れも溜まってきたので中止して、午前中は松坂郊外小野江町にある松浦武四郎記念館を見学しに行きました。 松浦武四郎は北海道の名付け親、大台ケ原の発見者として、幕末から明治にかけて活躍した大旅行家です 何年か前、東吉野から高見山に登ったあと高見峠から伊勢古道を下って飯高に泊まり、局ヶ岳に登って松坂に抜けた時に立ち寄った事があるのですが、十分な時間がなくてよく見られなかったのが気に懸っていた所でした。 |
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