榛名 鐘ヶ原岳-天狗山-鏡台山(2014.6.16) |
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☆期日/天気/山行形式: 2014年6月16日 市中ホテル 前夜泊 日帰り ☆地形図(2万5千分1): 榛名湖(長野2号-3)、三ノ倉(長野2号-4) ☆まえがき 榛名山は故郷上毛の三山に数えられている名山ですが、古くから観光地化しているため山遊びのフィールドではないと言う思い込みもあって長年関心を持たずにいました 病気の後遺症と加齢とで、高山峻岳に足を向けにくくなった所で残り物には福があるのかも、と味見をしてみたら、地形が変化に富み、一步観光ルートから外れた所には藪ルートがあったりして意外に面白い山域と言うことが分かったので、時折出かける定番の山のひとつになりました。 今年の5月、榛名外輪山 掃部ヶ岳から杏ヶ岳を経て味噌玉岩への尾根伝いをした時、榛名川谷の向かい側に立っている一群の山が印象に残りました。 梅雨の晴れ間を利用してそのあたりの山を巡ってみたところ、思ったより変化に富んだルートで、眺めの良い岩峰があって、楽しい山歩きができました |
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鏡台山展望ピークの展望 浅間山・上信国境と掃部ヶ岳-杏が岳の山並 (画像をクリックすると拡大スクロール) |
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☆行動時間 JR高崎駅前[8:30]=(群馬バス榛名湖行)=[9:40]榛名神社(9:42)-天狗山登山口(9:47)-仏峠入口(9:55/10:00)-「榛名神社-唐松」道標(10:27)-地蔵峠(9:40/45)-大鐘原ヶ岳(11:15/25)-小鐘原ヶ岳(11:45/12:00)-古い道標(12:06)-天狗山参道出合(12:10)-天狗山九合目(12:21)-天狗山(12:25/27)-西天狗山(12:35/45)-鏡台山入口(13:20)-亀の頭岩(13:25)--鏡台山三角点展望ピーク(13:29/33)-鏡台山北峰とのコル(13:40/50)-鏡台山入口(13:52)-石地蔵(13:57)-舗装車道/水場(14:06/10)-天狗山自然探勝路標柱(14:16)-登山口(14:20)-(14:25)-榛名小学校(14:30/35)-(14:40)榛名神社バス停[15:40]=(群馬バス高崎行)=[16:55]JR高崎駅 ☆ルートの概況 |
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いつものように前夜高崎駅前に泊まり、ゆっくり朝食を食べたあと8時30分のバスで山に向かいました。 高崎駅前から榛名神社までのバスは、途中の室田ターミナルで10分休憩するのを除けば正味1時間です。 バス停のすぐ先から右手にまっすぐ上がってゆく参道に入り、宿坊が並んでいる社家町を通りぬけると榛名神社神域の入口を示す黒い鳥居が立っています。 鳥居を潜ってすぐ、右手の谷間に入ってゆく林道が分岐し、入口の角に天狗山登山口を示す道標が立っています。 |
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舗装路の坂を登ってゆくと天狗山に向かって右にカーブしますが、そこで曲がらず、まっすぐ進む砂利道が地蔵峠へのルートでした。 進むに連れて道は徐々に細まり、藪っぽくなって行きました。 途中から、これでもルート?と思うほどになりましたが草薮の中に [榛名神社|唐松] と記した道標が立っていてルートの確認ができました。 |
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谷の詰めに近づき行く手の高いところが明るくなって来ると傾斜が強まり、さらに崩壊跡にかかって足場が悪くなりました。 泥だらけになった固定ロープやシュリンゲ・テープが断続するところを登り上げて小さな鞍部に登り着きました。 |
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峠の南側の斜面に取り付いて尾根の背に上がってゆく所も足場が悪く、よそ見をしながら歩く事はできません。 登るに連れて尾根が痩せてきて2足歩行が難しくなりました。 上部は藪岩稜と言っても良いくらいの状態になり、灌木伝いに登るようになりました。 後ろを振り返ると榛名湖畔の建物が見えたりしましたが、写真を撮る余裕がありません。 こんなところを下るのは御免だな、と思いながら登り続けてゆくと徐々に傾斜が緩み、尾根の幅も広くなってきました。 |
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急峻な登りから開放され、ホッとしながら歩いてゆくと大鐘ヶ原岳と記した道標が立つ高みに着きました。 木立に囲まれた狭い場所でしたが一人で休むには十分なスペースです。 |
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頂上の少し先に林の切れ間があって榛名湖の周りの山が見えました。 |
山水岳と呼ばれる中間峰はほとんど気付かないままに通過。 わずかな登りの先で小鐘ヶ原岳頂上につきました。 |
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小鐘ヶ原岳の頂上から僅か南に寄ったところに三角点標石がありました。 右下の方へ緩斜面が広がり、付近に点在している大岩の上に神の名を刻んだ石柱が林立していました。 刻まれていた神の名は、国常立命、金山彦命、木花咲耶姫など。 あたりに濃密な宗教的雰囲気が漂っていました。 |
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小鐘ヶ原岳から先は一転して地形が緩み、右の方に広がってくる緩斜面に向かって曲がり降りてゆくようになります。 このあたり、地形図には破線も記入されていず、市販ガイドマップには実線が描かれていますが、実態は点線クラス未満の状態で切れ切れの踏み跡を追跡してゆかなければなりませんでした。 踏み跡に笹が被っているので漫然と歩いているとルートミスをしそうでしたが、まわりを見回すと要所に色あせたコースサインが取り付けてあるのが分かりました。 コースサインを見ながら切れ切れの踏跡を繋いで行くと立木の幹に取り付けてある古い道標の破片の横を通りました。 |
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やがて下から登ってきた天狗岳登山道に合流しました。 合流点の角に [榛名神社-天狗山] と記した道標があります。 左折して僅か進んだ所に天狗山八合目の標識がありました。(左) |
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左手へゆるやかに巻き登って行って尾根の背に登り上げた所が九合目で、T字路の左に鳥居が立っています。 鳥居の脇にあるミニチュア鳥居の列に沿って進み、天狗山に向かいました。 |
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ひと登りで着いた天狗山は林の中に岩が積み重なった高みでした。 ここも小鐘ヶ原岳と同様、神の名を刻んだ石標が林立しています。 |
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鞍部に戻って向かい側に進むと僅かな登りで天狗山西峰に着きました。 こちらも樹木の中の高みですがゆったり広く、頂上の南下には社殿跡と思われる平地がありました。 涼しい風が吹き抜けて気持ちの所だったので、しばらく休憩を楽しみました。 |
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九合目に戻り、いましがた登ってきた道を下って大・小鐘ヶ原岳の中腹をトラバースする道を歩いて鏡台山に向かいました。 途中にはやや足場が悪い所もありましたが、危険な場所には固定ロープが張られていたりして問題なく歩けました。 道が左手に回ってくると周りの傾斜が緩んで穏やかな笹原になり、やがて大鐘ヶ原岳頂上から派生している尾根の背に上がります。 |
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尾根の北側への視界が開け、右前方に鷹ノ巣山から杏が岳へ連なる尾根が見えてきました。 |
深く抉れた土道が分岐しているT字路に着きました。 右手へ降りれば榛名神社、直進すれば鏡台山と記した道標が立っています。 |
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ひと登りで双子峰をつなぐ鞍部に上がると左折して展望ピークに向かうよう指示する道標が立っていました。 |
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亀の頭のような形の巨岩の左脇を擦り抜けたあと、こぶをひとつ越えて行った先が鏡台山展望ピークで、露岩の裾に金属製の三角点標識がありました。 歩いてきた尾根の方を除く270度ほどの視界が得られ、意外な近さに浅間山から上信国境の山並みが見えました。 背後は下のパノラマ画像のように、この日に歩いてきた鐘ヶ原岳から天狗山への尾根が連なっています。 |
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写真の説明 (画像をクリックすると拡大) |
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榛名川谷の向かい側にはごく最近トレースした掃部ヶ岳-鷲の巣山-杏が岳-味噌玉岩の尾根筋がなかなか格好の良いスカイラインを描いてます。 | |
写真の説明 (画像をクリックすると拡大してスクロール) |
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夏至間近の露岩の上は暑苦しかったので元の鞍部に戻って休憩。 少々疲れも出てきたので鏡台山本峰は割愛して下山することとし、T字路に戻りました。 |
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T字路の角からは滑りやすい土の溝で、固定ロープがなかったら必ずスリップするだろうと思われる下降でした。 石混じりの道になって傾斜が緩むと草叢の中に小さな石地蔵がありました。 |
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浮石が多くて歩き難い沢底の道を進み、大きな石の間を通るとすぐ砂利の林道に出ました。 出口の下手に水場があり、ビニールパイプから水が流れ出していました。 飲んでみたら絶品級の味でした。 喉を潤し、ボトルに汲んで右手に下るとすぐに舗装路になりました。 |
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僅か進んだ所に天狗山探勝路と記した標柱が立ち、その横を通り過ぎるとすぐ、今朝登っていった地蔵峠道分岐を通過しました。 |
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朝通った時と同じように大量の水が溢れ出している配水槽の横を過ぎると間もなく参道の鳥居が見えてきました。 バス停に着いたのは、日中の毎時40分に通過するバスの午後2時の便に間に合うタイミングだったのですがそれは見送って乗らず。 地形図に描かれている杏が岳-味噌玉岩尾根に上がる近道の偵察をしました。 |
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榛名湖への車道が川を渡った所に左のような入り口がありました。 車止めの鎖をまたいで登った台地の上には、廃校になった榛名町立第4小学校の校舎がありました。 校舎のうしろは運動場で、その縁から山に向かって進むと古い道形が見えたのですが完全に廃道状態になっていて長い間人が踏んだ形跡がありませんでした。 これ以上深入りして調べる時間はなかったので社家町に戻り、バス停前のたつみ屋に入って山菜天ぷらと笊そばのセットメニューを食べました。 歴史ある榛名神社門前町にふさわしい味でした。 |
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☆ルートの詳細 GPS スライドショー Flickr の元画像スライドショー ルートマップ |
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☆おわりに 榛名神社後背域とも言える山域の尾根伝いをしてみたところ、藪岩稜、笹薮ルート、展望岩峰、など変化に富み、面白い山歩きができました。 これまでに榛名外輪山のあらかたを歩き、まだ残っている部分は僅かになりましたが残り物には福がある! 時期を選んで何度か出かけ、丁寧に歩き切りたいと思っています。 |
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