![]() 北秋田お山巡り[1] 森吉山 (2007.7.27-28) ![]() |
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☆期日/天候: 2007年7月27日-28日 ☆地形図(2万5千分1): 太平湖(弘前8号-4)、森吉山(秋田5号-3) ☆タイム記録 7月27日 (晴時どき曇) 宮崎台[8:46]=大手町=東京[9:56]=(コマチ#13)=[13:17]角館[14:53]=(秋田内陸縦貫鉄道)=[16:19]阿仁合駅=(民宿送迎車)=阿仁スキー場ペンション村{ぶなホテル} 7月28日 (曇り一時強雨) ペンション村(8:10)-(8:20)阿仁ゴンドラ山麓駅[8:35]=(ゴンドラ)=[8:40]山頂駅(8:45)-石森分岐(9:05)-阿仁避難小屋(9:25)-森吉山頂下で強雨反転(9:40/45)-阿仁避難小屋(10:00/15)-(11:00)ゴンドラ山頂駅=[11:05]山麓駅(11:20)-(11:30)ペンション村宿舎=(送迎車)=阿仁合駅[14:56]=(モリヨシ#3)=[16:01]角館[16:26]=(奥羽線普通電車)=[16:55]大曲バスターミナル[17:50]=(羽後交通バス)=[18:19]千畑温泉{サンアール} |
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阿仁避難小屋で雨宿りしてロープウエイ駅に戻る途中の小湿原 (クリックで拡大) |
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☆行動記録とルートの状態 ◆7月27日 森吉山はこの山旅のはじめの足慣らしとして手軽に登ってみる積もりだった。 早朝発の秋田新幹線で行けばその日のうちに登頂することもできそうだったがせっかくの山旅を仕事のようにしたくないと思い、朝のラッシュアワーが過ぎるのを待って出発する事にした。 |
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午後の早い時間に角館に着いた。 接続するローカル線列車があったのだがそれは見送って駅のまわりを偵察した。 駅前広場は周囲の建物の意匠が統一されていて、みちのくの小京都らしい雰囲気になっていた。 昔からやっているらしい駅前旅館が食堂を開いていた。 冷やし稲庭ウドンを作ってもらったがなかなかうまかった。 広場の向かい側にある蔵造りの建物は観光案内所だった。 |
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後日訪ねる積もりの武士屋敷のガイドマップをもらい、そのついでに真昼岳のルートマップも貰って乗り継ぎ先の秋田内陸縦貫鉄道の駅に行った。 森吉山の麓にあった鉱山の物資輸送を目的として、阿仁合と奥羽本線鷹巣駅を結んでいた路線を南に延伸し、角館で田沢湖線・秋田新幹線と連絡できるようにした路線だが赤字続きで廃線の話も出ているようだ。 待合室の掲示には何とか維持しようとする努力が感じられた。 |
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阿仁合は意外に大きな町だった。 車で迎えに来た宿の主人の話では "山" が盛んだった時期には1万9千人あまりの人口を擁していたという。 宿のある阿仁スキー場は駅から15km あまりも離れた山の上だった。 似た様な山荘が5軒ほど集まっていたが閑散としていた。 車で日帰りする者が多く、泊り客は少ないようだった。 この宿も地元の宴会客4人がいたが、遠くから来た客はひとりだけだった。 |
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◆7月28日 早朝は澄んだ青空が広がっていたが、寒気が流入して俄か雨が降るという予報が出ていた。 |
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山の肩までゴンドラリフトが架けられているのでそれを利用する積もりで山麓駅まで歩いた。 8時半前に駅に着いたが運行は9時からということで試験運転が始まった所だった。 週末のため車が次々に上がってきていたが、リフトがまだと言うことが分かると次々に林道を上がって行き、広場に止まっていたのは数台だった。 横手の広場の野外ベンチで身支度をしながら暫く待っていたら、15分ほどで営業がスタートした。 |
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ゴンドラに乗って景色を見ていたら急に雲が出てきて山頂駅に着いたときは雲の中になっていた。 降りだすのは時間の問題、と思ったが行くしかないので先に進んだ。 |
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ハクサンシャジンなどの花を見ながら進んで行くと木道が現れ、石森頂上・様田方面と阿仁避難小屋・森吉山頂上方面の分岐を示す道標が立っていた。 頂上に向かって右手の道を進んだ。 霧はさらに濃くなり視界が狭められたが湿原状の草原の縁に咲くニッコウキスゲが綺麗だった。 |
![]() 避難小屋を過ぎて先に進んだところでポツポツ雨が降り出し、徐々に強くなった。 雨衣のパンツを着け、折り畳み傘をさして進んでいったが頂上まで600m と記したプレートを見たあたりから一段と降りが強まり、風も出てきた。 プレートから10分近く進み、頂上はもう目と鼻の先と思ったが、このまま前進するのはきついし、ほぼ登頂したのも同然と思ったので反転。 途中避難小屋入口の上がり框に腰を下ろして雨宿りを兼ねた休憩をしたあと、ロープウエイ駅に戻った。 |
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石森分岐の手前では一時、霧の切れ間でまわりが見えた。 先生に引率された大勢の小学生とすれ違った。 あとから激しい風雨に遭ったと思うがどうしただろうか? ロープウエイ山麓駅でコーヒを一杯飲んで宿に戻った。 僅か10分ほどの道のりだったがまた降り出した雨でズボンの裾が濡れた。 宿に戻ったら通いの女性がひとりいて掃除をしていた。 頼んで作ってもらった蕎麦を食べ、時間ぎりぎりに車で送って貰った。 阿仁合駅から角館に向かう急行列車は大きな窓とゆったりした座席で、廃線に瀕している赤字路線とは思えないほどのデラックス車両だった。 |
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角館で奥羽本線の普通列車に乗り継いで大曲に向かった。 秋田新幹線と同じ線路で標準軌になっている。 乗客はみな高校生だった。 霧雨煙る仙北平野の田圃の中を30分ほど走って大曲に着いた。 大曲から真昼岳山麓にある千畑温泉までは、羽後交通の路線バスで行った。 バスターミナルは駅から200m ほど離れている。 地方都市によくあるスタイルで、ショッピングセンターと同居していた。 風邪気味で調子がわるく、常備薬を使い切ってしまったので薬売り場を探し、必要な薬を補充した。 |
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相変わらず霧ション状態の仙北平野を30分ほど走って千畑温泉に着いた。 ここは地元の第3セクター(?)が運営しているミニの版リゾートで、貯水池の脇の園地に道の駅と宿泊施設も備えた日帰り温泉がある。 建物は左の写真のようにモダンな造りで、従業員の応対も良く、宿泊室も小奇麗に整えられて快適な宿泊ができた。 素泊料金+食事代で民宿並みの宿料だから真昼岳登山の足場として最適だ。 |
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☆おわりに 梅雨明けの遅れののため天気が悪く、森吉山登頂はできなかったが山旅の始めの足慣らしにはなった。 体調は芳しくなかったが、良い泊まり場が得られたお蔭で回復に向い、あとの日程を無事に消化できるもととなった。 |
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